2024年12月22日

冬至の夜、今年もペルシアの詩をたっぷり楽しみました(咲)

冬至は、一年で一番夜が長い日。
イランでは、7000年前から、この日を太陽の誕生する日として、お祝いしています。
シャベヤルダー(シャブ:夜 ヤルダー:誕生)と呼ばれますが、冬至の夜にはスイカやザクロなどの赤い果物やナッツ類を囲んで、夜長、詩の朗読を楽しむことから、シャベシェイル(シャブ:夜 シェイル:詩)とも呼ばれます。

今年は、15日の日曜日に前倒しでイラン女性のお家に集まりました。
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まずは、オードブルやナッツをいただきながら、ハーフェズ詩集で占い。
ページを開いて、そこにある詩の内容で運勢を占うというもの。
ペルシア語の詩集をまず開いて、黒柳恒男先生による和訳の同じ番号の詩を探します。
イラン人がペルシア語で詩を詠んでくださって、日本人が和訳を詠むという次第。
私が開いた詩、難しくてどう解釈したらいいのやら・・でした。

1時間半ほど詩を詠んだあと、手作りの美味しいお料理をいただきました。
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おこげは、イランではご馳走。お客様にまずとっていただくものです。おこげが上手に炊ける炊飯器もあるので、失敗なし。

お腹がいっぱいになったところで、ポップな音楽にあわせて踊る踊る・・・
(禁止されたって、イランでも家の中で踊ってます♪)
4時半に伺ったのに、あっという間に9時。
帰る方がいたので一緒に失礼したのですが、この後、オマル・ハイヤームのルバイヤートや、女性詩人フォルーグ・ファッロフザードの詩と、まだまだシャベシェイルは続いたと聞き、ちょっと残念。

冬至本番の12月20日(イラン暦は、夕方から始まりますので!)、イラン大使館でのシャベヤルダーに参加しました。

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スイカが可愛い!  左端は、ハーフェズ詩集。

イラン人の家族連れのほか、東京外国語大学や中央大学でペルシア語を学ぶ学生さんたちが大勢参加されました。
伝統楽器の演奏や、冬至の習慣についての講演のあと、外語大の学生さんが3人、詩を朗読しました。とても上手でした。

「イランでは、冬至の夜を一人で過ごす人は、まずいません」という言葉に、人との繋がりを大事にするイラン人の暖かさを感じました。

ナッツと、チキンとご飯のお弁当をいただいて帰宅♪


posted by sakiko at 21:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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