これまでのデイリーニュース
10月30日(木)
『黄色い子』(日本/今井ミカ)アジアの未来
台北に暮らすろう者のチェンは、旅行中に迷子になった日本人のろうの女児と偶然出会った。迷子を台湾ろう協会に送っていくが、女児はチェンと離れたがらない。協会は親を探す手がかりを聞き出してほしいとチェンに依頼、仕方なく自宅に連れ帰った。チェンは日本統治時代に使っていたので女児と日本手話で会話ができ、心を通わせていく。やがて心の奥にしまい込んでいた自分の過去とも向かい合うようになった。
台北の夜市で娘とはぐれたお父さんもろう者でした。外国の人混みの中、手話も通じず必死で警察署を探し、娘が見つからないことを訴えます。どんなにか心配したことやら。自分の子育てのころを思い出しました。なので、チェン老人やろう協会の人がすぐに警察に届けないのが疑問でした。
Q&Aでも聞いた方があったそうで、監督は女児役の子に「警察に行くのはどうか」と尋ねたところ、「言葉が通じないからイヤ、コワイ」と答えたそうで、それが映画に取り入れられています。ストーリーの都合もあると思いますが、本人を連れていかなくとも一刻も早く知らせることはできるのにと、ここだけは納得いかず。
ろう者の役は実際のろう者の方々が演じていて、父親は『ぼくが生きてる、ふたつの世界』でも父親役だった今井彰人さんでした。(白)
『トリツカレ男』(日本/橋 渉)アニメーション
いしいしんじ氏による小説「トリツカレ男」(新潮文庫刊)がアニメ映画化。
何かに夢中になると、ほかのことは一切見えなくなってしまう“トリツカレ男”の主人公ジュゼッペの声を佐野晶哉(Aぇ! group)、ヒロイン・ペチカの声を上白石萌歌が担当し、Awesome City Clubのatagiによる楽曲をふたりが歌い上げる! せつなく眩しい、ラブストーリー・ミュージカル。
★11月7日公開
『私はフランケルダ』(メキシコ/アルトゥーロ・アンブリス)アニメーション
19世紀のメキシコの作家フランケルダは、自らの無意識の世界へと旅立つ。そこで彼女は自分が書いた怪物たちと対峙することになる。苦しむ王子に導かれながら、彼女は手遅れになる前に、現実と虚構のバランスを取り戻そうとする。メキシコ初のストップモーションによる長編作品。途中まで拝見。
『蜘蛛女のキス』(アメリカ/ビル・コンドン)ワールドフォーカス
軍事政権下のアルゼンチンが舞台。刑務所に収監された政治犯バレンティン(ディエゴ・ルナ)の監房にわいせつ罪で逮捕されたゲイのモリーナが入れられた。口を割らない彼をさぐるための刑務所長の策略だった。モリーナは自分が好きな映画『蜘蛛女のキス』の話を聞かせる。はじめは応じなかったバレンティンだったが、少しずつ会話が増え心を開いていく。
ジェニファー・ロペス、ディエゴ・ルナ、トナティウがそれぞれ二役。モリーナが憧れる銀幕の歌姫オーロラの舞台劇が華麗なミュージカル・シーンとなって目を奪います。(白)


