2025年11月01日

東京国際映画祭2025(6)

11月1日(土)

『LOST LAND/ロストランド』(日本、フランスほか/藤元明緒)Nippon Cinema Now

バングラディシュからマレーシアを目指すロヒンギャ難民たちの過酷な旅を、証言をもとにフィクションとして製作。姉のソミーラと弟のシャフィは難民キャンプで見つけた実の姉弟。仲の良さが映画にそのまま出ています。

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c 2025 E.x.N K.K.
人目を避けて夜に行動する一行、ジャングルを抜け国境の金網をくぐり、川を渡り、海に出て船に何日も揺られます。叔母と一緒に出発したのに、船から降りたところで警察に見つかり、はぐれてしまいます。業者の扱いも様々で、携帯を取り上げ、荷物を減らされ、不当に追加金を要求されたりします。脱北の映画も凄まじかったですが、こちらも痛切。
★2026年4月公開予定

『遥か東の中心で』(イラン、オーストリア/アラシュ・アニシー)アジアの未来

夫をプロデューサーに監督デビューをするソガンド。夫と離婚寸前だったが、オーディションでヒロインにぴったりの女優ザーラを見つける。夫が推していた女優は降ろされ、夫婦不仲のとばっちりを受けたと怒る。リハーサルが始まると、ザーラは父親が娘を殺すというストーリーに自分を重ねて泣き出してしまう。実は女優になるのを家族に猛反対され、父や兄がやってくるのではと恐れていたのだった。
一方、撮影の舞台となる美術館では、高価な絵画を狙う一味が盗み出す計画を立てていた。

絵画泥棒の話は笑えるものの、ザーラの父や兄を怖がるようすが尋常ではありません。イランに詳しい(咲)さんによると、南部では封建的で男尊女卑の傾向が強いそうで、この物語もオーバーではないようです。ひぇ〜。

『マザー』(ベルギー、北マケドニア/テオナ・ストゥルガル・ミテフスカ)コンペ

1948年、インドのカルカッタ。ロレト修道女会のマザー・テレサは自らの修道会を設立しようととバチカンへ申請の手紙を出し続けていた。自分が離れた後の後継者と見込んでいた修道女が妊娠し中絶したがっているのを知り、神と自分への裏切りだと落胆する。信仰と現実の問題で葛藤し、追い込まれていくテレサは、ありもしない幻影に悩まされる。

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テオナ・ストゥルガル・ミテフスカ監督

のちに広く聖女として知られていくマザー・テレサ。その修道会設立が決定するまでの濃密な1週間をカウントダウンで。功名心も、怒りや嘆きもある人間的なマザーの側面が描き出されています。ミレニアムシリーズで人気を獲得したノオミ・ラパスの意志の強い表情とパンクロックな劇伴が印象的。

『エッジ・オブ・タイム』(アゼルバイジャンほか/渡辺信一郎、リー・ウェイ、森田修平、ウェン・ミン)アニメーション

時空を超えて人とつながる力のある"体素"をめぐる物語。日中4人の監督がそれぞれ個性的な作品をオムニバスで描きます。

4つの物語をつなぐのは、”時の水晶”というアイテム。時間も空間も離れた出会いが4つのシチュエーションで語られます。背景には戦いがあります。先に日本の渡辺信一郎監督、森田修平監督の作品ができていて、中国の監督お二人が苦労して繋いでくれたのでと渡辺監督談(トーク)

posted by shiraishi at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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