2025年11月03日

東京国際映画祭2025(8)

1000010672 (1).jpg
交流スペースでいただいたカフェラテ


11月3日(月・祝)晴れ

『デコラド』(スペイン/アルベルト・バスケス)アニメーション

アーノルドは、妻のマリアに「この頃いつも見張られているような気がする」と訴える。すべてを支配する企業“ALMA”のもと、みんなが同じ方向を向いて、自分との間に埋められない距離を感じてしまうのだ。親友が同じ思いだと知って、禁断の森を探検してみるが恐ろしいものに出会い、親友はアーノルドをかばって連れ去られてしまった。残るもう一人も警察に逮捕される。アーノルドは世界の真実が知りたい…。

前作『ユニコーン・ウォーズ』(2022)で戦争を描いて驚嘆させられたアルベルト・バスケス監督の新作。同じように動物の村で展開していくストーリーです。これが人間の俳優が演じる実写版であればもっと悲惨になるのはいうまでもありません。

『トンネル:暗闇の中の太陽』(ベトナム/ブイ・タック・チュエン[)ワールド
1967年、南部ベトナムのクチ地区。米軍の攻撃が激しさを増すなか、密かに掘り続けられた地下のトンネルの中にゲリラ兵士たちがいる。フランスとの闘いで身につけた戦法を若い兵士たちがベテランの上官から学ぶ。ジャングルや川、あらゆるところに身を潜めて戦い続けているがアメリカの圧倒的な物量に押され気味だ。

過酷なベトナム戦争を今の時代の私たちに突きつけます。当時ニュースで観てはいましたが、大国が介入して弱い者いじめをしていると感じていました。共産主義と資本主義の代理戦争のようでもありました。
兵士の訓練を受けたわけでもない農村の若者たちが、銃を持ち戦っています。生々しい彼らの一挙一動に目が離せません。公開されるや歴史についてもネットで知る若者たちを中心に国内で大ヒットしたそうです。自分たちの祖父母の世代の戦争ですが、同世代が戦う映像を身近に感じたのではないでしょうか。
沖縄から飛び立ったアメリカ兵士が、黒い袋に包まれて返されてきたのをほかの映画で観ました。1973年、泥沼化した戦争からアメリカはやっと手を引きましたが、生還した後、PSTD(心的外傷後ストレス障害)の兵士が多く生まれてしまいました。
監督がQ&Aでトンネルや水中での撮影で苦労したことを語り、「戦争が終わった今では、恨むのではなく許すことが必要」と締めくくっていました。敗戦国の日本もそうやって起き上がり、今に至っています。平和を自分の手で勝ち取ったベトナムの国民はさらに強固でしょう。願わくはいつまでも戦後でありますように。


『マリア・ヴィトリア』(ポルトガル/マリオ・パトロシニオ)コンペ
ポルトガルの山岳地帯の町に暮らすマリア・ヴィトリアは、男性のサッカーチームにいる唯一の女性ゴールキーパー。父をコーチに、プロのサッカー選手を目指して、トレーニングに励む日々を送っている。母が山火事で亡くなった後、家を出ていた兄が突然戻ってきた。兄も父のコーチを受けていたが、サッカーや父から離れてしまっていた。大人になった兄はもう父を恐れることはない。同性の恋人と結婚するという。

この映画では細かいところでひっかかり、?があるまま観終わってしまいました。ポルトガルの方は顔立ちのはっきりした美男美女が多いのか、この兄と妹役の俳優さんもそうです。ロケーションが素晴らしくて一度見てみたい風景が広がっていました。ほかの映画でも感じましたが、タバコを吸う場面が多いです。映像の句読点のような役割なのか?

もう1本『波』が観たかったのですが、休みなしに通って疲れたので打ち止め。帰りは風が冷たくて冬が近づいた感じです(白)

posted by shiraishi at 21:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック