2025年06月29日

「高畑勲展 ー日本のアニメーションを作った男。」セレモニー

毎年夏になると高畑監督の代表作『火垂るの墓』を思い出します。今年は高畑勲監督の生誕90年、太平洋戦争から80年。
この二つを受け「高畑勲展 ー日本のアニメーションを作った男。」が開催されます。
オープンに先立って、セレモニーとプレス向けの内覧会のご案内をいただき、いそいそと参加してきました。

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火垂るの墓(C) 野坂昭如/新潮社,1988

6月26日(木)麻布台ヒルズ
高畑勲監督令夫人かよ子様、ご長男高畑耕介様が登壇し、耕介様からご挨拶がありました。

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高畑:アニメーターではないアニメーション監督の展覧会は珍しいようです。父の作品は主人公から距離を置いて、時間・空間を共有しながらリアルな人間を描いています。爽快感よりしばしば居心地の悪さを感じるようなところもありますが、子どもから大人まで制作の過程とチームの苦闘の跡を味わいながら、楽しみを見つけていただければ。

太田光(爆笑問題)、岩井俊二監督のトーク

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―高畑監督と会われたときの印象、好きな作品やシーンー
太田:監督に直接会えたのは2度くらいです。お話しすると穏やかな優しい方でした、作品に対しては人間の動きや表情にこだわりが強く、自分に対しても厳しい方という印象です。監督の名前も知らない子どものころからテレビアニメを見ていました。名前を意識したのは大人になってからで、子どものころからずっと見ていた作品だったと後で気づきました。いつのまにか自分の中にあった、陳腐ですけど「原点」です。
いしいひさいちさん原作の『ホーホケキョ となりの山田くん』(99)が好きです。全部描きこんでしまわない。居心地がいいんです。
岩井:高畑監督は母方の遠縁で、血はつながっていないんですが、ご縁があって直接お目にかかれました。こちらは自主映画を作っているような大学生のときです。緊張してすごく怖かったです。「この世界で好きなものを作り続けるのが、いかに大変か」2時間にわたって点滴を打たれるようにお説教されました。唯一の映像世界の先輩なので、そ言葉を大事にしてずっと背中を見て追いかけてきました。高畑イズムを信じていれば間違えることはないと思っています。
高校生のときに映画同好会の上映で初めて観た『太陽の王子 ホルスの大冒険』(’68)の完成度の高さにはほんとにビックリしました。僕の映画の中でもシーンを使わせていただいています。

この後、太田光氏が『蛍の墓』について「高畑監督が戦争反対の映画ではない、と言っていたのは単に戦争反対と言う雑な言葉の中にこの作品を閉じ込めてほしくない、ということだったのではないか」、岩井監督は「観ていてあんなに苦しい映画はない。この兄妹を描くことが戦争を描くことなるのかという自問自答があったのか。ドロップの缶を野球のフォームで投げるところは、人を描く高畑さんらしいアイロニーなシーンだった」と語りました。

★帰宅してみたら、なんと録音に失敗したようで、メモ書きを元に書きました。特別記事にする分量がなくてすみません。大切なところを拾い残しているようで心配ですが、雰囲気だけでもとお届けします。(白)

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2025年06月14日

ジブリ立体造型物展(白)

https://rittai-ghibli.com/
パソコンが使えずお知らせ遅くなりました。天王洲アイルの寺田倉庫で二年ぶりの展示が始まっています。9月27日まで。
ジブリの映画がどのように外国で上映されてきたか?年代を追っての詳しい展示のほか、各作品の名場面を立体にしたもの、登場人物と一緒に写真が撮れるコーナーなどファンには嬉しいものが並んでいます。今年の目玉は「紅の豚」の真っ赤な飛行機です。実物大の迫力と美しさに驚くこと必至。ジブリ美術館と同様、予約が必要です。詳細はHPへ。
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2025年05月04日

108号ができました♪(白)

GW後半です。
連休にもかかわらず印刷所さんから届けていただきました。
本誌108号は濃い桜色というかバラ色というか、可愛い糸です。

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やっと発送が終わったので、代々木公園で3日(土)、4日(日)開催中のカンボジアフェスティバルに行ってきました。
OKAは手ぶらでやってくる』(牧田敬祐監督)にも登場するNPO法人「サンタピアップ」のブースを探しました。
来日していた代表の古川さん(カンボジア在住/左)と、中尾さん(右)に会えて、できたてのシネジャ108号をお渡ししました。

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手作りの品々が並ぶブース

NPO法人「サンタピアップ」詳細はこちら
https://santapiup.com/
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2025年04月23日

『OKAは手ぶらでやってくる』クラウドファンディング始まりました。(白)

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地雷の村で寺子屋作りに奮闘した栗本英世さんの映画を日本から、
キャラバン上映隊を組んでカンボジアの村々に、そして世界へ!
こちらから
https://motion-gallery.net/projects/okamovie

映画は2025年5月10日(土)より新宿K's cinemaにて公開が決定!
このドキュメンタリーがとらえたOKAさんこと栗本英世さんは情熱的でとても魅力的です。
「ひとりNGO」と称して、手ぶらでどこへでも行き、子どもが売られることがないように活動してきました。
一人だから何もできない、のではなく「ひとりでもできる」ことを見せてくれています。
OKAさんは亡くなられましたが、志を継いだ若い方々がかの地に育っています。

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公開に先立ちまして牧田敬祐監督にお話を伺いました。
GW発行の本誌108号に掲載いたします。(白)



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2025年04月20日

3月駆け抜け、4月も続く(白)

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アニメアワードフェスティバル
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新潟国際アニメーション映画祭
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『片思い世界』舞台挨拶

3月は池袋新潟のアニメーション映画祭が続きました。
レポを毎日書くつもりが、できずに報告も今頃になってしまいました。
GWに発行の本誌の記事は書き終えましたので、ご覧ください。

映画と同じく仲良しで可愛い3人を記者席から観られて嬉しかった『片思い世界』
劇中歌「声は風」を聞いただけで目が潤みそうです。
脚本の坂本裕二さん作詞のこの歌は、物語の世界感そのままの美しい合唱曲です。
あちこちのコーラス部が取り入れるんじゃないかな。
映画では横浜流星さんがピアノ伴奏をしています(特訓の成果を見て!)。
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posted by shiraishi at 14:30| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする