2024年03月03日

小池邦夫を偲ぶ会

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2月28日(水)
昨年8月に亡くなられた絵手紙作家の小池邦夫さんのお別れに行きました。会場は狛江市のエコルマホール。画像のように、大きな小池さんの写真をたくさんの花の絵手紙が囲んでいます(2000枚とか)。私も花の絵手紙を「献花」してきました。

小池さんは狛江市から絵手紙の発信を続けて「狛江名誉市民」です。絵手紙の街狛江の名のとおり、駅から出ると北口ロータリーに大きな絵手紙が!マンホールもポストも絵手紙のデザイン。
40数年も前に初めて会った小池邦夫さんは、ほんとにパワフルな方で絵も書もはみ出すほど大きく、ご本人の印象そのままでした。
ギャラリーに移って、遺されたたくさんの絵手紙を眺めながらもう会えないのを実感しました。
(白)
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2024年03月01日

はらだだけひでさん「「子どもの十字軍」版画+聖ピロスマニ展」

2月29日、絵本作家はらだだけひでさんの「「子どもの十字軍」版画+聖ピロスマニ展」に行ってきました。
5時までなのに、たどり着いたのは、4時半過ぎ。暁さんが、一足先に着いていました。大急ぎで拝見させていただきました。

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「子どもたちの十字軍」(ベルトルド・ブレヒト原作:ひだまり舎)は、ロシアがウクライナに侵攻する中、絵本作家として何かできることはないかとの思いでいたはらださんが、ふと手にしたブレヒトの「歴物語」の中の「子どもたちの十字軍」を絵にしたもの。
戦争の中で、平和を求めて歩く子どもたち。淡いトーンで描かれた絵から、逆に戦争の悲惨さや虚しさが伝わってきます。

聖ピロスマニ展
ジョージアの国民的画家ニコ・ピロスマニをはらださんが描いた絵の数々が、2022年の日本ジョージア国交樹立30周年を記念して、ジョージアの都市シグナギ、トビリシ、クタイシ、ズグディディ。クヴィシェヘティで巡回開催されました。

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はらださんが、岩波ホール勤務時代の1978年秋にジョージア映画『ピロスマニ』(日本海映画配給)の公開を担当されて出会ったジョージアの孤高の画家ピロスマニを描いた作品群です。
その後も、ジョージア映画に魅せられたはらださん。
岩波ホール退職後に開かれた「ジョージア映画祭2022」は、岩波ホール7月閉館が発表された直後の開催でした。
この8月、またジョージア映画祭の開催を企画されているそうです。会場は、渋谷・ユーロスペース。楽しみに詳細の発表をお待ちしたいと思います。

さて、今回の絵画展のもう一つのコーナーは、「少女は七つの旅をした」(仮題・未発表)。(写真を撮り忘れました!)
ボブ・ディランの「激しい雨が降る」の一節「I met a young girl, she gave me a rainbow」に触発され、香港の周庭さんや、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんなどの若い女性たちを思いながら描いたものとのことです。

絵画展は、3月4日(月)まで。
はらださんは、連日、在廊されています。


「「子どもの十字軍」版画+聖ピロスマニ展」
会期:2024年2月27日(火)〜3月4日(月)
時間:11:00〜17:00
会場:アートハウス/煎茶器会館 2階ギャラリー
(東京都文京区本郷3-4-8 ハッピー本郷)
*御茶ノ水駅、本郷三丁目駅 どちらからも徒歩10分以内)






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2024年01月21日

角野栄子さんの舞台挨拶と魔法の文学館(白)

1月16日(火)
飯田橋で『カラフルな魔女 角野栄子の物語が生まれる暮らし』完成披露試写会の上映前に角野栄子さんと宮川麻里奈監督の舞台挨拶がありました。少し前に試写を拝見して80代後半の角野さんの若々しさに驚いていたので、いそいそ参加しました。ほんとに89歳なんですか?というくらい可愛らしい元気な方でした。
35歳と子育て中の遅いデビューでしたが、毎日毎日書き続けたという創作力、創造力に脱帽です。書き直しもいとわない、書き直せば新しい発見がある、という言葉に「はは〜〜!」(ひれふす)。好きこそものの上手なれ、を体現している角野さんでした。
ほぼ書き起こしはこちらです。

感激がさめないうちに翌17日「魔法の文学館」(江戸川区角野栄子児童文学館)を訪ねました。角野さんが結婚されるまで住んでいたのが江戸川区小岩というご縁。葛西からバスで10分、なぎさ公園の中の小高い丘の上に建っています。
昨年の11月3日にオープンしたばかりです。試写を観てすぐネットから予約していました。すいているときは予約なしでも(Xでその日の空きが確認できます)入れますが、予約が確かです。入館料は大人700円。映像や手書きされたものの撮影は不可ですが、ほかの撮影はOKです。

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角野さんのテーマカラーはいちご色。真っ白な外壁の建物は、なぎさ公園の芝や樹木の緑、青い空に映えます。中に入ると目のさめるようないちご色の(魔女の宅急便を模した)街、本棚もいちご色。本や小物がちゃんとなじんでいるのは、色を選びに選んだに違いありません。
子どもが好きな本を手に取って読むことのできる、小さな椅子やせまい隠れ家のような空間もあります。蔵書は1万冊。
ギャラリーでは、角野さんとお嬢さんの「りお」さんのコレクションを展示した「魔女まじょ展」。じっくり眺めてきました。
3階には江戸川が見えるカフェがあります。桜の木も大きな窓から見えました。咲いたらさぞ綺麗なはず。映画を観て、文学館に行って、本を読んで、絵を描いて…角野さんを見習って何からでも楽しみを見つけたいものです。(白)

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2024年01月20日

リム・カーワイ監督のバルカン半島映画3作目公開を前に2作品を観ました (咲)

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マレーシア出身のリム・カーワイ監督によるバルカン半島映画第3作目となる『すべて、至るところにある』が2024年1月27日より劇場公開されるのを前に、2023年12月17日(日)、東京外国語大学で1作目の『どこでもない、ここしかない』と2作目の『いつか、どこかで』の上映会が開催されました。
リム・カーワイ監督や出演しているマカオ出身の女優アデラ・ソーさんも登壇し、トークも行われ、撮影時のことなどをお伺いすることができました。
1作目と2作目を見逃していましたので、タイムリーな上映会でした。


TUFS Cinemaバルカン半島映画特集
『いつか、どこかで』、『どこでもない、ここしかない』上映会


日時:2023年12月17日(日)13:00開映
会場 東京外国語大学 アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール
司会:倉田 明子

プログラム
映画『いつか、どこかで』 本編上映(81分)
ミニトーク(20分): リム・カーワイ(本作品監督)、アデラ・ソー(俳優)

映画『どこでもない、ここしかない』(90分)
上映後トーク(50分):リム・カーワイ(本作品監督)、鈴木 健太(神田外語大学講師)


*************

『いつか、どこかで』原題 Somewhen, Somewhere
プロデューサー・監督・脚本・編集 リム・カーワイ
出演:アデラ・ソー(蘇嘉慧)、カタリナ・ニンコヴ、ピーター・シリカ、ホスニー・チャーニー、マティ・ミロサヴリェヴィッチ
配給・宣伝 Cinema drifters
2019年/日本・クロアチア・セルビア・モンテネグロ/81分/広東語・セルビア語・クロアチア語

クロアチアの首都ザグレブ。マカオ人女性アデラは、ここの「別れの博物館」に寄贈した事故で亡くなった彼のスマホを観るためにやって来た。クロアチアにいる日本人のサッカー選手家族に出会い、アドリア海沿いのリエカの町を薦められ、行ってみる。その後、インスタグラムで知り合ったアレックスに会うため、セルビアの首都ベオグラードに行くが、アレックスとなかなか会えない。
ゲストハウス「サンホステル」に泊まったアデラは、ロンドンから来たポーランド系女性やチュニジアのラッパーの男性と出会う。ある夜、川べりで同性の恋人と別れたばかりの女性カタリーナに出会う。ロシア生まれで、ボスニアに移り住み、父はボスニア戦争で亡くなり、町も空爆されたという。1999年のことだと聞き、アデラはマカオが中国に返還された1999年の9歳の時、海沿いまで人民解放軍を迎えに行ったことを思い出す。カタリーナからモンテネグロにいる母に会いに行くので一緒に行こうと誘われる。ようやくアレックスに会えることになり、ベオグラードに戻ったアデラは、思いがけない真実を知る・・・

◆ミニトーク: リム・カーワイ監督、アデラ・ソー

監督:初めて大きなスクリーンで観ました。大阪アジアン映画祭でも上映されたのですが、小さなスクリーンでした。

アデラ:来られて嬉しいです。(ここまで日本語。ここからは広東語で)撮影から5年経って、自分自身が撮影した場所のことがいろいろ記録されていると思いました。

監督:自分にとっては3回目のバルカン半島。アデラさんは初めてバルカン半島に行って、どんな感想を?

アデラ:1990年生まれで東欧のことはあまり知らなかったけれど、色々知ることができました。

監督:アジアに住んでいる私たちも色々あるけれど平和。バルカン半島では紛争がありました。 1999年が、キーワード。NATOが空爆した年で、マカオが中国に返還された年でもあります。アデラさんには、10数年前、日本に留学していた時に知人が紹介してくれて知り合いました。アジア人が知らないバルカンに行く映画を企画していることを話したら、興味を持ってくれました。

司会:アデラさんにとって、一番印象的だったことは?

アデラ:リムさんの撮影方法。旅をしながら、即興性の高い撮り方です。

監督:いろいろ無理をお願いしました。どうでしたか?

アデラ:監督と親しくなれて、家族のようになれました。

監督:去年、バルカンで3つ目の映画を撮り、アデラさんに出演してもらいました。

司会:アデラさんが、よく寝ているのは?

監督:道が大変で、寝てもらった方がいいから!



『どこでもない、ここしかない』 原題 No Where, Now Here
監督・編集 リム・カーワイ
出演 フェルディ・ルッビジ、ヌーダン・ルッビジ、ダン、アンニャ・キルミッスイ、アウグストゥス・クルースニック
製作・配給 Cinema Drifters
2018年/スロベニア・マケドニア・マレーシア・日本/90分/スロベニア語・マケドニア語

スロベニアの首都リュブリャナ。トルコ系マケドニア人のフェデルは、ゲストハウスとアパートメントの経営をしている。観光と不動産ブームに乗り経済的に成功していて、イスラム教徒でありながら、ゲストハウスに宿泊した女性や知人の彼女に手を出すような男だ。ある日、妻のヌーダンは、フェデルの女癖の悪さに耐え切れず家を出てしまう。やっと妻の大切さに気付いた彼は、故郷北マケドニアの田舎町へ彼女を取り戻しにいく・・・

●上映後トーク(50分):
リム・カーワイ(本作品監督)、鈴木 健太(神田外語大学講師 旧ユーゴスラビア研究)

鈴木健太氏: 
バルカン半島は、多民族、多文化。そして、戦争があったところ。
14世紀〜19世紀にかけて、オスマン帝国の統治。
トルコ系少数民族。ほんとにマイナーな存在。それが主人公になっている。
スロベニアに住んでいるが、おそらくマケドニア出身。
ホステルを経営するトルコ人で、セルビア人の部下がいる。
妻はマケドニアのゴスティヴァル出身。
石を運んでいた人物はアルバニア人。

『いつか、どこかで』では、
ザグレブ→リエカ→ベオグラード→モンテネグロ→ベオグラード→クルカの滝(ザダルの近く)が舞台になっていました。

監督:2016年に初めてバルカン半島に行きました。北京で仕事を終えて、人生を見つめ直そうと、バックパッカーでシベリア鉄道に乗って、ロシアからチェコとポーランドを目指したら、途中で会った人たちが、クロアチアやリュブリャナを目指していると言われました。スロベニアやモンテネグロなども含めて知らない地名ばかり。行ってみたら綺麗なところでした。一方、ユーゴスラビアの紛争のことを知り混乱しました。でも、行ってみたら、平和で人も温かい。まったく知らないところに入り込んで、もっと知りたいと思いました。
リュブリャナは、ほんとに「どこでもない、ここしかない」状態。スロベニアのホステルで知り合った彼が、マケドニアのラストエンペラーの子孫だというので興味を持ちました。
フェデルは、ムスリムのはずなのに煙草は吸うし、酒は飲む。しかも女好き。そのフェデルがヌーダンと結婚するというので、北マケドニアに行ってみたら、会う人皆、ラストエンペラーの末裔だというので、嘘とわかりました。この映画を作った時の壁は今もあって、3作目の『すべて、至るところにある』にも出てきます。フェデルの子どもも出てきます。実際のフェデルは離婚していません。

最初は1作目しか考えていませんでした。スタッフにも旅行しに行くつもりだと声をかけました。
フェデルは夜遅くまで飲んでいるから、朝の場面はありません。2か月撮るつもりが、6週間で撮り終えて、残りの2週間で短編を撮りました。これはまだ完成してなくて、短編を長編にしたのが、『いつか、どこかで』です。7つの国すべてをカバーしたいと、3作目では、ボスニアヘルツェゴビナに行きました。コソボのみ撮影出来ていません。

*会場からのQ&A*
― アデラさんがラフな格好で一人旅しているのは、危ないのではと感じました。

監督:2018年に旅した時、女性の一人旅にすごく出会いました。皆、あんな格好でした。

アデラ:この映画を撮る前に、実際、西ヨーロッパと東ヨーロッパをバックパッカーとして旅して、東は安全と感じました。人も優しいし。

鈴木:戦争のイメージはあるけれど、観光客が西ヨーロッパと比べると少ないので、事件も少ないし安全です。

― 脚本はざっくりあるけれど、ロケ地で細かく決めるのですか?

監督:フェデルさんが、行ってみたら結婚したので、話を変えました。
配車サービスが、国をまたがって行くのを知って、アイディアが生まれました。旧ユーゴでは同じ国だったのが、今は別の国になったことも体感して話を作りました。
大まかな話は決めて行ったけれど、現地で会った人のことも取り入れて作っていきました。
カタリーナはボスニア人で、お母さんはモンテネグロに住んでいて、セルビアに働きにきています。

アデラ:珍しいところに行けたのが面白かったです。現地で知り合った人のお陰で、現地の人しか行けないところにも行けました。

監督:3作とも、とても大変でした。少人数での撮影で、現地でたくさんの人を巻き込んで撮影しました。


*******

私は、1987年5月、まだユーゴスラビアだった時にベオグラードからドブロブニクに飛び、そこからずっとアドリア海沿いの美しい街を巡りながら、イタリアに抜ける旅をしたことがあります。映画に出てきたリエカの町にも寄りましたが、どこも絵のように美しいところばかりでした。その時には、まさかここで戦争が起こって、国がばらばらになるなどとは思いもしませんでした。
違う国にはなりましたが、今では落ち着きを取り戻し、風光明媚さは変わらないことを映画で観ることができました。
2024年1月27日より公開される『すべて、至るところにある』では、戦争の痛みも描きながら、様々な人が共生する未来も感じさせてくれます。1作目、2作目を観ていなくても、完結した作品として観ることが出来ますので、前の作品を観ていないからと諦めないで、ぜひご覧ください。  景山咲子


『すべて、至るところにある』英題:Everything,Everywhere
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(C)cinemadrifters
監督・プロデューサー・脚本・編集:リム・カーワイ
出演:アデラ・ソー(蘇嘉慧)、尚玄、イン・ジアン(蔣瑩)
配給:Cinema Drifters 宣伝:大福:
公式サイト:https://balkantrilogy.wixsite.com/etew
シネジャ作品紹介:http://cinejour2019ikoufilm.seesaa.net/article/502124239.html
★2024年1月27日(土)よりイメージフォーラム他全国順次公開

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2023年12月23日

東京ジャーミイで『ぼくたちは見た』(古居みずえ監督)を観る(白)

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12月23日(土)
東京ジャーミイ 第2回 パレスチナデー
12月23日(土) 10:00-16:00
〒151-0065 東京都渋谷区大山町1−19

★古居みずえ氏監督のドキュメンタリー上映がありました。
『ぼくたちは見た ガザ・サムニ家の子どもたち』上映会

〜参考まで〜
☆古居みずえ監督のパレスチナ関連の映画と登壇したトーク
『ガーダ パレスチナの詩』(2007年)
http://www.cinemajournal.net/review/2006/index.html#ghada
『ぼくたちは見た ガザ・サムニ家の子どもたち』(2011年)
http://www.cinemajournal.net/review/2011/index.html#bokutachiwamita

初めて出かけた東京ジャーミイ(モスク)はとても美しい建物で、日本の風景とは思えません。
映画上映が終わった時間にはバザーも終了で、アレッポで作られたオリーブの石鹸を一個買って帰りました。
今度は暖かい季節に訪ねて、カフェでゆっくりしようっと。(白)

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posted by shiraishi at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする