2024年07月19日
クルドにウズベク、今年も充実のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭(咲)
私にとって夏の風物詩となったSKIPシティ国際Dシネマ映画祭。
13日のオープニングセレモニーは、前後の日に予定が詰まっていたので、千絵さんにお任せして休養日にして、15日(月・祝)から参戦。
11時からのトルコ映画『別れ』を目指して、川口駅10時発の無料シャトルバスに乗車。
もう満席で立っている人も多々。座っている外国人の方のお顔、知ってる方のような気がして、じっと見つめてしまったら目があって、席を譲ってくださいました。
なんと、トルコ映画『別れ』のクルド人の監督ハサン・デミルタシュさんでした。
Webサイトでお顔を見ていたから、確かにどこかで見た顔だったのですね。
立たせてしまい恐縮しながら、お話しました。
隣の隣にシネジャの千絵さんが座っていて、映画祭パンフレットの『別れ』のページを開けてくれたので、そこに映る東トルコのマルディンの写真をみながらお話しました。
1990年代にトルコ政府から強制移住させられた時のことを映画にされたのです。
映画はまだ観る前でしたが、歴史ある素敵な街マルディンに行ったことがあるので、話がはずみ、幸先のいい映画祭スタートでした。
『別れ』は、監督が7歳の時に強制移住させられた時に、おじいさんが「おばあさんの骨を持ってこれなかった」と嘆いていた一言がずっと胸にあって、いつか映画にしたかったのが実現したもの。 とても胸に沁みる物語です。
14:30〜『ミシェル・ゴンドリーDO IT YOURSELF! 』
ミシェル・ゴンドリー監督が、ハチャメチャな人物だったことがわかる、すごく飛んだ映画でした。ふぅ〜
ぐったりして帰宅。
16日(火)は一日休養日にして、翌日のウズベキスタン映画『日曜日』の監督インタビューの準備。
ウズベクの村で暮らす老夫婦を描いた映画なのですが、これがまた、とても味わい深い映画なのです。
17日(水)
朝の通勤時間帯に新宿へ。ちょうど高幡不動始発の急行に座れたので、通勤ラッシュのつらい思いをせずに済みました。
赤羽から乗った京浜東北線で、映画祭の一次審査をしていらっしゃる津島令子さんにお会いし、川口駅からタクシーで行きましょうとお誘いしてくださったのですが、川口駅のタクシー乗り場には、7組の先客。なのにタクシーが来ない・・・
津島さんは、この日一日、映像ホール上映時のMCを務められるので、10時20分から事前打ち合わせとのこと。
あきらめて、10時発のシャトルバスに飛び乗りました。
そこへ、ウズベキスタン映画『日曜日』のショキール・コリコヴ監督も駆け込みで乗車。「ヤフシミシーズ」(お元気ですか)と、数言しか知らないウズベク語でご挨拶。インタビュー前にお会いすることができて、この日もラッキーなスタートでした。
11時から、『日曜日』監督インタビュー。通訳は在日ウズベキスタン共和国大使館にお勤めの若いウズベクの女性。
時間切れで質問できなかったことを、上映後のQ&Aの時に真っ先に手を挙げて尋ねました。MCの津島さんから、なかなか最初に手を挙げてくれる人がいないから・・・と言われていたこともあった次第。こんな単純な質問でもいいという見本のようなことを伺いました。(どんな質問をしたかは、後日のレポートでご確認を!)
13:30〜 『マスターゲーム』
1956年ハンガリー動乱下のブダペストで、西へ逃げようとする男女の物語。
ウィーンに向かう列車で繰り広げられるチェスや制服姿の男たちに追われる場面は、実はファンタジー。まだ頭の中で整理しきれてないです・・・
バルナバーシュ・トート監督 チャップリンが大好き♪
16:30〜 『連れ去り児(ご)』
インドの地方の町。母親の再婚式のためにやってきた兄弟。目の前で赤子が連れ去られ、犯人の一味と疑われ、SNSが拡散され、暴徒化した人たちに襲われる・・・という物語。
これでもかという暴力に、これまたどっと疲れました。
いろいろな言語が飛び交う映画で、インドならでは。
字幕を担当された松岡環さんにお会いしました。監督にインタビューされたそう。楽しみです。
18日(木)
この日は、ゆっくり午後から。
川口駅12時半のシャトルバスに乗ったら、友人のMさんやFさん。
さらに、見知った監督さんたちがどっと乗ってきました。今年は円安効果もあって、海外からのゲストが多数。皆さん、よく一緒に行動して情報交換や友好を深めていらっしゃる様子。映画祭らしい光景でいいですね。
13:30 『私たちのストライキ』
パリの高級ホテルで客室係として働く女性たちの物語。非正規雇用の悲哀。
まだ若いエヴァという女性が新規で働くようになり、高齢のシモーヌという女性のもとで仕事を仕込まれます。二人の生き方それぞれが生き生きと描かれていました。
実際に22か月ストを続けた非正規雇用の人たちの姿に胸を打たれて本作を作ったとのこと。
ネシム・チカムイ監督 Nessim CHIKHAOUI (カタカナ表記がちょっと違う気が・・・)
お名前からして、もしかしてルーツはチュニジアですか?とお伺いしたら、まさにそうでした。お父様がチュニジアの奥のほうのアルジェリア国境に近いところのご出身。
17:00〜
『別れ』ハサン・デミルタシュ監督インタビュー。
何度かお会いし、雑談であれこれお話していましたが、正式にちゃんとお話を伺いました。
4000ドルという低予算なので、撮影も編集もすべてご自身で。イスタンブルの場面も、皆を連れていく予算がないので、マルディンで撮ったそうです。
さて、21日の閉会式で受賞作が発表されます。
私のお気に入りの作品が受賞すればいいなぁ〜!
20日(土)からはオンライン配信が始まります。
ぜひ、お家でお楽しみください。
配信期間:2024年7月20日(土)10:00 〜 7月24日(水)23:00
https://www.skipcity-dcf.jp/online.html
国際コンペティション、国内コンペティション(長編部門) 1作品300円(税込)
国内コンペティション(短編部門) 1作品100円(税込)
見放題プラン 1,480円(税込)
2024年03月24日
アニメーションの映画祭二つ(白)
◆東京アニメアワードフェスティバル2024
2024年3月8日(金)〜11日(月)
https://animefestival.jp/ja/
長編アニメーション
グランプリ『リンダはチキンがたべたい!』 Chicken for Linda!(フランス・イタリア)
★4月12日より公開予定
(C)2023 Dolce Vita Films, Miyu Productions, Palosanto Films, France 3 Cinéma
優秀賞『シロッコと風の王国』 Sirocco and the Kingdom of the Winds(フランス・ベルギー)
短編アニメーション
グランプリ『氷商人』Ice Merchants(ポルトガルほか)
優秀賞『レギュラー』 Regular(アメリカ、ウクライナ)
豊島区長賞『ベネチア、未来最古の都市』Venezia, the Most Ancient City of the Future(イタリア)
学生賞『520』(日本/池辺 凜)
二つの映画祭に続けて出かけてきました。池袋には毎日楽しみに出かけ、これと思った作品が受賞しました。今年もフランス勢目立ちました。
レポする時間がなくていまごろですみません。
◆新潟国際アニメーション映画祭2024
2024年3月15日(金)〜20日(水)
https://niigata-iaff.net/
コンペティション
グランプリ『アダムが変わるとき』Adam change lentement(カナダ)
傾奇賞『アリスとテレスのまぼろし工場』監督:岡田 麿里
境界賞『マーズ・エクスプレス』Mars Express(フランス)
奨励賞『インベンター』The Inventor(アメリカ)
片渕須直監督
受賞作のほか、『ケンスケの王国』(イギリス)、『オン・ザ・ブリッジ』(スイス)、『コヨーテの4つの魂』(ハンガリー)などが好きでした。
片渕須直監督が制作中の『つるばみ色のなぎ子たち』の進捗状況をたくさんの画像を映しながら語った2時間トークも貴重。完成を首を長くして待っています。いざレポをと思ったらスマホでこのページにアクセスしたことがなく、パスワードがわかりませんでした(汗)。
去年より1泊増やした新潟では、昨年とは違ってお天気がくるくる変わりました。映画祭に合わせていろいろなイベントがあり、アニメーションや漫画を学ぶ若い人たちのコスプレ姿もたくさん。
今年新しく会場となった日報ホール、1階ロビーで佐渡ヶ島の観光案内イベントがあり、急にその気になってゲストハウスを予約。映画祭途中に抜け出して佐渡ヶ島を訪ねたものの、雨に雪まで降ってきて、なんと春の嵐に見舞われました。帰りの船が欠航しては大変と翌朝早めに戻ることになり、島を横断しただけで諦め。せっかく行ったのに〜と残念でたまりません。それでも海岸でシーグラスや貝拾い、ゲストハウスではオーナーさんとおしゃべりし、猫と遊んで楽しみました。次はもっとゆっくり日程で温泉にもともくろんでいます。トキはもしかしてあれかな?というのを見つけましたが、遠目だったのでサギかも。
2024年02月14日
3月はアニメーション映画祭が2つ!!(白)
画・亀田祥倫 着彩・三田遼子(WIT STUDIO)
◆東京アニメアワードフェスティバル2024
2024年3月8日(金)〜11日(月)
東京・池袋
コンペティション
長編部門 4作品
短編部門 26作品
トークイベント
https://animefestival.jp/ja/
★前売り券発売中 こちら
◆新潟国際アニメーション映画祭2024
2024年3月15日(金)〜20日(水)
新潟市内
長編部門(コンペティション)12作品
世界の潮流
レトロスペクティブ:高畑勲特集
オールナイト新潟
大川博賞・蕗谷虹児賞
イベント上映
トークイベント
https://niigata-iaff.net/
★チケット準備中
どちらも参加して、毎日レポしますね。
新潟は3泊4日で行ってきます。(白)
2023年12月03日
第24回東京フィルメックス 行動記録です (咲)
今年の東京フィルメックスは、東京国際映画祭と開催時期が重複した2021年、2022年と違って、以前のように離れた時期に開催され、気分的にぐっと樂でした。
会期は、11月19日(日)〜 26日(日)でしたが、ヒューマントラストシネマ有楽町で先行して夜の上映が始まり、開会式は、会期4日目の22日に開かれました。
有楽町朝日ホールでの上映は、26(日)までの5日間でしたので、なんだかあっという間に終わった感がありました。それでも、東京国際映画祭と重なった2年間に比べると、観客は多かったように思います。苦渋の選択を迫られた2年間を、ちょっとうらめしく思い出した次第です。とはいえ、休養日を入れたり、ほかの催しを優先したりで、フィルメックスには、4日しか行きませんでした。観た作品8本と共に、私の忘備録としての行動記録です。
11月21日(火) 19:10〜 @ヒューマントラスト有楽町
『クリティカル・ゾーン』
監督:アリ・アフマザデ
2023年 /イラン・ドイツ / 99 分
今年のフィルメックスで唯一のイラン映画。
主役がドラッグの売人で、アリ・アフマザデ監督がイランから出国出来ないことから、検閲に引っ掛かる内容なのは察しがついていたのですが、スタイリッシュで、ちょっとぶっ飛んだ感じ。ヨーロッパの映画のよう。詳しくは、こちらに書いています。
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/501544731.html
終わってから会った映画好きのイラン人の友人も、「これまでにないタイプだね」と。
友人のMさんと、吉祥 CHINESE DINING 銀座インズへ。
ディナータイムも、一品選べば、+150円で定食にしていただけるとわかり、野菜の黒酢炒めと、茄子炒めを選んで、シェアしていただきました。
11月22日(水) この日より、すべて有楽町朝日ホール
15::30〜『水の中で』
監督:ホン・サンス.
2023年 /韓国 / 61分
俳優として活動してきた青年が演出家として2人の仲間と共に短編映画を作ろうとする物語。全編ピンボケという実験的映画と解説にあって、覚悟していたのですが、あっという間に朦朧としてしまったのは、ピンボケの映像のせい?
楽しみにしていたホン・サンスの新作なのに、何も語れません・・・
17:15〜 フィルメックス開会式
神谷直希プログラミング・ディレクターによる3回目の東京フィルメックス。
「財政が厳しく、皆さんのサポートがなければ開催できませんでした」との言葉に、無事開催出来たことを嬉しく思うと同時に、今後も継続して開催出来ますようにと願うばかりです。
コンペティション部門の審査員3人のうち、審査員長である中国のワン・ビン監督と、タイのアノーチャ・スウィチャーゴーンポン監督が登壇。台湾のクオ・ミンジュンさん(映画プログラマー・プロデューサー)は、まだご到着されていないとのこと。
スウィチャーゴーンポン監督は、「この場にいられることに感動。2010年、ネクストマスターズ(現在のタレンツ・トーキョーにあたる)に参加。あれから13年経ち、感慨深いです。良い友人ができ、今でも友情が続いています。映画を愛する人が集う場所がこれからも続くことを願っています。素晴らしい時間をお過ごしください」と語りました。
ワン・ビン監督は、「フィルメックスに参加できることが嬉しい。私の映画を上映していただく機会はなかなかないのですが、皆さんに観ていただけることを嬉しく思っています」と、特別招待作品部門で、最新作『青春』が上映されるに感謝されました。
特別招待作品『About Dry Grasse』
監督:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
2023 年/トルコ・フランス・ドイツ / 197 分
雪深いアナトリアの僻地にある公立学校で、早くここから抜け出しイスタンブルに転任したいと画策している美術教師サメットの物語。お気に入りの女生徒セヴィム、同宿の同僚教師ケナン、別の学校の英語の女性教師ヌライ。サメットと彼らの会話で綴られる197分。早口の会話に息もつけず、見入りました。(『水の中で』で寝落ちしたのが信じられない位、寝ませんでした。)
サメットが、実に自己中の嫌な男なのですが、やっとその彼も悟るというラストで、ほっとしました。
最後の方で、サメットがケナンやヌライと山を上って遺跡に行く場面があって、ネムルートでした。地震で石造の頭が地面に落ちて並んでいる遺跡です。この近くの村が舞台なのだとわかりました。確かに、僻地。
配給:ビターズ・エンド
公開されたら、また観たい重厚な作品です。
充実感に浸りながら、暁さんとイトシア地下のベトナム料理「バインセオ サイゴン」で、バインセオセット。チキンか牛のフォーが付くのですが、「牛肉のフォーはありません」と言われ、がっかりしていたら「牛肉のビーフンならあります」と言われ、なんだ、牛肉はあるんだと。バインセオ食べ応えがあります。
11月24日
10:35〜『黒衣人』 + 『火の娘たち』.
『黒衣人』(Man in Black)
監督:ワン・ビン
2023 年/フランス・アメリカ・イギリス / 60分
誰もいない劇場の中を彷徨う裸の老人。現代音楽作曲家の王西麟(ワン・シーリン)。自作の歌を歌い、ピアノを弾き、そして過去を語ります。共産党に入党しなかった為に右派の烙印を押され弾圧されたこと、文革の時代、反革命で批判されたこと、「無題」で許可を取り作曲した交響曲も、拷問のイメージを表現したことが当局の耳に入り封印されてしまったこと・・・ 今はドイツで平穏に晩年をおくる王西麟氏の胸に深く刻まれた思いに涙。
『火の娘たち』
監督:ペドロ・コスタ
2023年 /ポルトガル / 8分
10月に山形国際ドキュメンタリー映画祭でも拝見した印象的な短編。その時には、あらかじめ字幕の文字が小さいので前の方でご覧くださいと言われたのでした。
カーボ・ヴェルデのフォゴ火山噴火で離散した3人の若い姉妹それぞれが歌い憂う姿が横長にワイドに並ぶ画面が、一瞬にしてスタンダードサイズに変わり、噴火した山、そして被災した家から人々が飛び出してくる姿を映し出します。
次の上映まで、50分位しかなかったのですが、ここで食事しておかないと、夜9時頃まで食べる時間がないので、21日にMさんと行った吉祥にまた行きました。奥の方の2人席に案内されて、座ろうとしたら、「あ、お姉ちゃん」の声。なんと妹の隣の席に案内されたのでした。元々、妹が教えてくれたお店ですが、あらまでした。
この日は、黒酢酢豚ランチをいただきました。
帰りに一緒にお会計に行ったら、おじさんが「先日は、どうも」と覚えてくれてました。で、「今日は偶然、妹と一緒になって…」と言ったら、似てませんね〜と言われてしまいました。
12:40〜『冬眠さえできれば』
監督:ゾルジャルガル・プレブダシ
2023 /モンゴル・フランス・スイス・カタール/98分
モンゴルの首都ウランバートルの郊外、伝統的なユルト(円形テント)の多い地区。10代の青年ウルジーは、数学が得意で、先生から物理学コンクールで優勝すれば奨学金を貰えると参加を薦められる。父を亡くし、酒浸りだった母が地方で仕事をすることを決め、ウルジーは妹と弟の世話をしなければならなくなる。厳しい冬を乗り切るため、暖房用に木を密伐採するウルジー。そんな彼を教師が地方でのコンクールへの交通費は負担してもらえるからと連れていく・・・
マイナス30度以上の極寒の地で、生きるために学業もおろそかになる子どもたちを見守る大人たちがいて救われる思いでした。
1週間前に出産したばかりで監督は来日出来ませんでしたが、共同プロデューサーのバトヒシク・セデアユシジャブさんと、母親を演じたガンチメグ・サンダグドルさんがQ&Aに登壇しました。
終了後、ロビーで日本にいるモンゴルの人たちに取り囲まれていました。
花束を抱えたお二人に、写真を撮らせていただきました。
15:35〜『タイガー・ストライプス』
監督:アマンダ・ネル・ユー
2023 年/マレーシア・台湾・シンガポール・フランス・ドイツ・オランダ・インドネシア・カタール /95分
女子学校に通う12歳の少女ザファン。保守的なイスラームの家庭に育つ彼女は、トイレで踊りながらスカーフも服も脱ぎ捨てる様子を携帯で撮影する。学校では、中国系の生徒たちの方がいつも成績がよく、先生に「なぜ?」と言われている。そんなある日、いち早く生理がきて、彼女一人、礼拝の時間に外にいるしかない。そんな彼女を親友のファラーや仲間たちはいじめの対象にする・・・
かなり賑やかな映画だったそうですが、ホラーな部分になる前に寝落ちしてしまいました。これまた何も語れません・・・
思春期の女の子の物語をホラー仕立てで描いたアマンダ・ネル・ユー監督のQ&Aが行われました。
18:25〜『短片故事』
監督:ウー・ラン
2023 年/中国 /12分
夫は夢の中で妻が自分から去っていくのを、なんとか関係を修復しようとする。目覚めた時、彼は目の前で起こったことが現実なのか、それとも夢なのかわからなくなる…
この後上映される『雪雲』と同じく、リー・モンが妻役。
『雪雲』
監督:ウー・ラン
2023年 /中国 / 102分
10年間の刑期を終えて海南島に戻ってきたジャンユー。彼の不在中に開発が進んですっかり変わった島。彼はケーキを買って小さな美容室を営むかつての恋人ホンを訪ねる。女の子がいるが、「あなたの娘じゃないわよ」というホン・・・
誰かの身代わりになって服役したらしいジャンユーを、リー・カンションが演じていて、それだけで注目度が大きく上がります。とても静かな演技は、彼らしい。
上映後、ホンを演じたリー・モンがQ&Aに登壇しました。
リー・カンションに関する質問が、やはりいくつも寄せられました。
「相手役に対して思いやりのある方」とリー・モン。監督とリー・カンションは、心の中に共通する感情を持っているとも。
終了後、暁さんと、Tさんとお食事。
イトシア2階の、「珈琲茶館 集」に行ったら、あと1分で食事のラストオーダーと言われてしまいました。
大急ぎで、メキシカンピラフをチョイス。 後からメニューをみたら、果物とアイスクリームを添えたワッフルが美味しそうでした。残念!
10月25日(土) インド細密画展と外語祭に行き、フィルメックスはお休みしました。
http://cinemajournal.seesaa.net/article/501568423.html
10月26日(日)
ワン・ビン監督の『青春』は、配給:ムヴィオラさんとあり、公開を待つことにしました。観た友人たちから、この日の212分は第一部で、この後、第三部まであると聞きました。ワン・ビン監督の作品、やっぱり長いです。
17:10〜 授賞式
報告記事は、こちらで!
アリ・アフマザデ監督の『クリティカル・ゾーン』が審査員特別賞を受賞!
好きかどうかは別にして、イランの作品が受賞したのは嬉しいです。
一番気に入った『冬眠さえできれば』が、観客賞と審査員特別賞をダブル受賞!
共同プロデューサーのバトヒシク・セデアユシジャブさんと、母親を演じたガンチメグ・サンダグドルさんがモンゴルの民族衣装で登壇しました。
クロージング上映
『命は安く、トイレットペーパーは高い』
監督:ウェイン・ワン
1989年 /アメリカ / 85分
ビッグ・ボスなる人物に渡すブリーフケースを託されて、サンフランシスコから香港へやってきた青年。ところがなかなかビッグ・ボスに会えない・・・
タイトルには、はっきりと覚えがあったのですが、映画を観てみたら、さて、この映画、観たのだろうか?と、記憶が蘇りませんでした。
ちょっと暴力的でハチャメチャ。でも、1989年の香港で撮られた映像が、とにかく懐かしい映画でした。
上映前と上映後にウェイン・ワン監督が登壇。
この映画に詰まった香港愛を語りました。
「暴力的というより、なかなかロマンチックな映画ではなかったでしょうか」という第一声。天安門事件の起こった1989年に撮影されたものであることも強調されました。
ウェイン・ワン監督の強烈な印象を胸に、この日もまた、暁さんと、Tさんとお食事。
イトシア地下の「有楽町うまやの楽屋」でもち豚炙り焼定食をいただきました。
お腹が空いてて、写真を撮り忘れました!
2023年11月08日
東京国際映画祭 イラン関連が多くて嬉しかった行動記録です (咲)
山形国際ドキュメンタリー映画祭から、10月12日に帰ってきて、そのまとめも終わらないうちに東京国際映画祭が10月23日に始まり、そして、あっという間に10日間の会期が終わってしまいました。(白)さんやミッキーさんのように毎日書けば、あとが楽なのに、それが出来ない私。 今年は、イラン関連の映画が4本あって、その他、コーカサス、中央アジア、インドを中心に予定を組みました。 上映後のQ&Aの取材や、個別取材もしたので、その他の地域の映画があまり観られませんでした。
イラン関連作品が、3作品受賞したので、嬉しい結果となりました。
★クロージングセレモニー報告は、こちらで!
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/501353602.html
会期中の行動記録を私の忘備録としてしたためます。
10月23日(月)
体力温存で、オープニングは家で観ようと思っていたのに、レッドカーペットのことはすっかり忘れ、オープニングセレモニーの途中からライブ中継を観ました。
10月24日(火)
11:20〜12:51 ユース TIFFティーンズ『白い小船』(小白船)
監督:ゴン・ズーハン(耿子涵)、中国
北朝鮮との国境近くの中国東北部の町。母親が海外に赴任し、別居中の父親と暮らすことなった少女。写真店を営む父と同棲中の女性に美人の娘がいて、妹のように可愛がってくれるが・・・ 思いもかけないエンディングに唖然!
学校ではチマチョゴリを着て「白い小船」の唄を朝鮮語で歌い、町には朝鮮料理のお店もある。朝鮮族の人たちの暮らしが垣間見れて興味深かったけれど、物語はちょっと切なかったです。(というより痛かった・・・)
1時に暁さん、Nさんとヒューリックホール入口で待ち合わせてランチ@上海湯包小館 西銀座店。小籠包と鮭炒飯。
14:20〜15:42 コンペ『ゴンドラ』
監督:ファイト・ヘルマー、ドイツ/ジョージア
ジョージアの山あいを走るゴンドラを舞台に、若い女性の車掌どうしの淡い恋や、人々の日々の営みを、いっさい台詞なしで描いた映画。台詞がないことに、途中からちょっと居心地の悪い思い。ジョージアの風景はたっぷり楽しめたのですが。
16:10〜18:08 アジアの未来『相撲ディーディー』
監督:ジャヤント・ローハトギー、インド
柔道選手のヘタルは重量オーバーになった時に相撲と出合う。敗戦が続くが、父や男友達の後押しで、相撲修行のため日本に渡る・・・
実在の女性の相撲選手にインスピレーションを得た映画。ど根性で頑張る彼女を支える男友達が素敵でした。
19:00〜20:59 コンペ『ロクサナ』
監督:パルヴィズ・シャーバズィ、イラン
認知症気味の母親と暮らす無職の青年フレード。駐車中の車から鞄を盗まれて困っている女性ロクサナを助ける。結婚式のビデオ撮影を仕事にしているロクサナに頼まれ、郊外の町に同行するが、お酒を車に積んでいたのが見つかってしまう・・・
今のイランの若者たちの暮らしが等身大で描かれつつ、イラン社会が抱える問題も浮き彫りにしている秀作でした。
10月25日(水)
11:42〜12:12 コンペ『ゴンドラ』質疑応答取材
左からケイティ・カパナゼ(アシスタント・ディレクター)、ファイト・ヘルマー(監督/脚本/プロデューサー)、ニニ・ソセリア (主演女優)
監督から、「台詞のない映画を気に入ってくれた観客とは友達」と開口一番。私、友達になれないかも。(映像は素晴らしかったのですが) ジョージアのメインの撮影地のゴンドラは、実は1台だけ。行き交う2台のゴンドラは別の場所で撮影したそうです。Q&Aの詳細は、こちらで!
シャンテで取材を終えて、ランチしようと線路沿いに新橋方面に歩いていたら、海鮮丼の看板が目に留まりました。居酒屋「トロ政」。
花束のようなお刺身の下には玉子焼きも入ってました。1100円。大満足。
13:20〜15:13 アジアの未来『離れていても』
監督:サーシャ・チョク(祝紫嫣)、香港
1997年、湖南省から母と香港へきた8歳の少女ユェンは、先に香港に来ていた父と再会する。2007年、薬物中毒の父に抵抗し、将来を模索する高校生になったユェン。
2017年、ツアーガイドとなったユェンは刑期を終えて出獄した父と対面する。父は湖南省に帰るという・・・ 香港返還の年から、10年毎に描かれる物語。どんな父親であっても、娘にとってはやっぱり父。
15:40〜18:16 ガラ・セレクション『ムービー・エンペラー』
監督:ニン・ハオ(宁浩)、中国
アンディ・ラウ主演なので、ほかの映画を諦めて観たのですが、風刺コメディという割には素直に笑えない。舞台は確かに香港なのに、なぜか大陸の雰囲気を感じてしまったのは、それが今の香港を反映しているからでしょうか・・・
アンディ・ラウファンの暁さんのお仲間と久しぶりにお会いできたのは嬉しかった。
19:10〜20:59 コンペ『雪豹』
監督:ペマ・ツェテン(万玛才旦)、中国
今年5月に急逝したペマ・ツェテン監督の遺作のひとつとあって、途中で退出しなくてはいけないと思いつつ拝見。
青海省の山間の村に雪豹が現れたと聞いた地方局のレポーターが、同級生のチベット僧に案内されて村に行く。9匹の羊が雪豹に殺されたと怒り狂っているチベット僧の兄をジンバさんが熱演。チベット僧が出家するためラサに行くのを、父親は同行すると楽しみにしている・・・ というところで、後ろ髪を引かれながら退出。東京グランプリに輝いたので、公開を期待しています。
20:29〜20:59コンペ『ロクサナ』質疑応答取材
パルヴィズ・シャーバズィ(監督/脚本/編集)、ヤスナ・ミルターマスブ(俳優)
主役のヤスナさんはこの日初めて完成した映画をドキドキしながら鑑賞したと語りました。脚本は、誰にもいっさい渡されなかったそうです。Q&Aの詳細は、こちらで!
終わって、劇場の前でイランの映画好き友人たちとおしゃべりしていたら、突然、雷が鳴って、土砂降りの雨。しばらく話しながら雨宿り。22:55に高幡不動に着いて、閉店5分前の京王ストアに飛び込んだら、お弁当が目の前でなんと75%引きに! 帆立と鮭のわっぱ飯を買って帰りました。
10月26日(木)
13:40〜15:27 コンペ『ペルシアン・バージョン』
監督:マリアム・ケシャヴァルズ、アメリカ
1967年にイランからアメリカに渡った両親のもとに生まれた監督。祖母、母、そして自身の3世代の女性の辿った人生をユーモアを交えて描いた物語。歴史に翻弄されたイランの人たちのことがよくわかる映画でした。
16:05〜17:18 アジアの未来 『マディーナ』
監督:アイジャン・カッセィムベック、カザフスタン/パキスタン/インド
昼 は ダンス 教 室 の 講 師 、夜 はショーパブで働くマディーナは、2歳の娘を育てるシングルマザー。娘の父親が娘を認知しないため調停中だが、DNA鑑定の結果がなかなか出ない・・・
監督をはじめスタッフ全員が女性。微妙な女心を描いているものの、ちょっと物足りなかった作品。
10月27日(金)
13:20〜14:57 アジアの未来『マリア』
監督:メヘディ・アスガリ・アズガディ、イラン
若い映画監督のファルハード。結婚式に向かう車に、橋の上から女性が落ちてくる。その女性マリアは、かつてファルハードが娼婦役に起用した女優だった。リハーサル映像がネット上に流出し、それを観た家族が彼女を責め、その後行方不明だったのだ・・・
映画を製作する中で、失踪したマリアの謎を追うという二重構造。バローチ族の独自の伝統的な考えが鍵になっているところが興味深かったです。
東銀座のお気に入りの「マトリキッチン」でポークソテー。デザートをいただこうとしたところに、Mさんよりメール。「ミッドタウン6階のテラスにペルシア語しゃべってる人たちがいます。どうもナデリ監督のようです」と写真を送ってくれました。斜め後ろからだけど、ナデリ監督に間違いない! あとの二人は、『ロクサナ』のQ&Aの最後のフォトセッションの時に登壇した方たち。時間はないけど、走りました。なかなか私が着かないので、とうとうMさん、ナデリ監督に話しかけて時間稼ぎしてくれました。
お陰で、久しぶりにお会いすることができました。この日の朝、暁さんからいただいたメールに、ナデリ監督が沖縄環太平洋国際フィルムフェスティバルの審査員長を務めるとあったので、「今度、沖縄の映画祭で審査員長ですね」と言ったら、「どうして知ってる?」と言われ、「もちろん!」と答えた次第。
『ロクサナ』の撮影監督プーヤ・シャーバズィさんは、主演俳優にしてもいいほどのイケメン。シカゴに住んでいて、『ロクサナ』の撮影のために久しぶりにイランに行ったそうです。
16:45〜18:28 コンペ『鳥たちへの説教』
監督:ヒラル・バイダロフ、アゼルバイジャン
森に佇む男女。男ダブドは兵士。女スーラに「生きて帰って幸せになろう」というが・・・
前作『死ぬ間際』『クレーン・ランタン』と同じく、幻想的で詩的。
同じ時間帯に上映のルイス・クー主演の香港映画『バイタル・サイン』を観たいところ、ぐっと我慢して、「私の地域」の映画だからと観たのですが、私には高尚過ぎる映画でした。
18:58〜19:28 アジアの未来『相撲ディーディー』質疑応答取材
左からニキル・サチャン(脚本)、アルナヴァ・セーングプタ(プロデューサー)、ジャヤント・ローハトギー(監督)
日本の相撲の話を日本で初上映されることの喜びを3人が語りました。
終わってから、会場の外でお会いできたので、監督に日本でのロケ地についてお伺いしました。監督が日本でのコーディネーターの方に声をかけてくださって、佐原など南房総とわかりました。このコーディネーターの方から「以前にお会いしたことがありますね」と言われ、さて、と思い巡らしたら、『風の絨毯』の時とわかりました。もう20年以上前のことです。
20:15〜アジアの未来『ロシナンテ』 引き続き21:58〜22:28 質疑応答取材
監督:バラン・ギュンドゥズアルプ
求職中の夫サリ、保険勧誘員の妻アイシェ、6歳の聴唖の息子エムレの仲良し3人家族。サリが愛車ロシナンテ号でバイクタクシーを始めて生活が安定する。ある日、サリが体調を崩してアイシェが代理の運転手を引き受ける。道端の病人を介護している間にバイクを盗まれてしまう・・・
イスタンブルの街をたっぷり味わえる作品でした。
左からデニズ・イェシルギュン(プロデューサー/脚本)、ファティヒ・ソンメズ(俳優)、バラン・ギュンドゥズアルプ(監督/脚本)
イタリアの名作『自転車泥棒』を彷彿させる物語。ビットリオ・デ・シーカ監督を敬愛しているとギュンドゥズアルプ監督。生活が苦しくても家族を思い何とか生きようとするのは、どこでも同じと語りました。
10月28日(土)
10:40〜12:19 アジアの未来『家探し』
監督:アナト・マルツ、イスラエル
出産を控えた妻タマラとその夫アダム。首都テルアビブの家が取り壊されることになり、アダムの故郷ハイファで家探しを始める・・・
ユダヤ人とアラブ人の双方が関わって作った映画と聞いていたのですが、訪ねた先の人々の民族や宗教的背景については、さほど語られませんでした。逆に、そんなことは気にせず暮らしているのがハイファという町なのかと思い当たりました。
13:20〜15:03 コンペ 『タタミ』
監督:ザル・アミール、ガイ・ナッティヴ、ジョージア/米
ジョージアの首都トビリシでの女子柔道選手権。イラン代表選手レイラは、このまま勝ち抜くとイスラエル代表選手と当たる可能性があるため、負傷を装って棄権しろとイラン政府から命じられる。命令に背いて出場を続けるレイラを、コーチのマルヤムは命令に従うよう説得する・・・
『聖地には蜘蛛が巣を張る』でカンヌ映画祭女優賞を受賞したイラン出身の女優ザル・アミールと、イスラエルの映画監督ガイ・ナッティヴとの共同監督作品。
反骨精神溢れる力強い作品ですが、イラン映画ならば描けない場面をあえて入れたところを感じて複雑な思いが残りました。
暁さんの観る予定の香港映画『年少日記』が、2時半頃に終わるとのことで、一緒にランチをと約束していたら、中華圏の映画好きのKさんとNさんも一緒に、銀座インズの吉祥 CHINESE DININGにいるとのことで合流。
黒酢酢豚ランチをいただきました。1080円。
『西湖畔に生きる』質疑応答取材に申し込みしていましたが、抽選にはずれたので、プレスセンターに寄って、早めに帰宅。
10月29日(日)
12:02〜12:32 アジアの未来『マリア』質疑応答取材
エルナズ・エバドラヒ(編集)、カミャブ・ゲランマイェー(俳優)
本作が初長編のメヘディ・アスガリ・アズガディ監督は、28歳。兵役に行ってない理由を書面を揃えて提出するも当局がパスポートを発行してくれず、来日が叶いませんでした。奥様で編集を担当しているエルナズ・エバドラヒさん(女優さんのようにお綺麗!)が監督のメッセージを伝えてくださいました。Q&Aの詳細は、こちらで!
実は、この『マリア』の質疑応答と『ペルシアン・バージョン』の質疑応答の時間が重なっていて、後者は泣く泣く諦めましたが、こちらは運よく個別取材の時間をいただくことができました。質疑応答を聞いてから出なかった質問をしたかったところです。
14:10-14:40 コンペ『ペルシアン・バージョン』
マリアム・ケシャヴァルズ監督個別取材
@東京ミッドタウン日比谷 6F STUDIO@
監督にお会いして、まずペルシア語で「初めてイランを訪れたのが革命の1年前で、グーグーシュの曲をよく聴いたので懐かしかったです」とお伝えしたら、「日本人はどうしてペルシア語をしゃべれる人が多いの?! あなたで10人目位」とびっくりされました。
インタビューの詳細は、こちらで!
15:03〜15:33 コンペ『タタミ』質疑応答取材
プロデューサーで俳優のジェイミー・レイ・ニューマンさん。「夫で共同監督のガイ・ナッティヴは、今、アメリカへの帰国の途についています。中東で起こっている大きな出来事に関わっています」と、登壇できなかったことへのお詫び。
トビリシの町で、アメリカに住むイスラエル人とフランスに住むイラン人が映画を製作中であることを秘密裏に行った苦労を語りました。Q&Aの詳細は、こちらで!
16:40 18:27 コンペ『ペルシアン・バージョン』を、先ほどのインタビューを思い出しながら、もう一度拝見。
10月30日(月)休養日に。
10月31日(火)
11:00〜12:21 ワールド・フォーカス 『愛は銃』(爱是一把枪)
監督:リー・ホンチー(李鴻其)、香港/台湾
台湾期待の若手俳優リー・ホンチーが監督兼主演を務めた作品。刑務所を出て海辺の町で仕事を探すも、「良民証」を発行してもらわないと、まともな仕事につけないといわれる。博打に明け暮れる母親からは金を無心される。一方、出所を待っていてくれた彼女は、交通事故で両親を亡くし、大邸宅に一人で暮らしている・・・ スタイリッシュな作風。
同じ映画を観ていた(白)さんたち3人と一緒に、交流ラウンジ(有楽町micro)へ。
ドリンクチケットを2枚いただいていたのですが、これまで3回程行ってみたもののイベントで貸切。この日も、午後にトークの予定があるから入れないのではと言われながら、もう最後のチャンスなので行ってみました。
無事、入れて、美味しいランチをいただくことができました。ドリンクも2杯♪
食事を終えた頃に、『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督と音響担当の井上奈津子さんのトークが始まって、運よく聴くことができました。
山崎貴監督は、Dolby Cinemaで制作できたことを満面の笑みで語りました。また、井上奈津子さんからはゴジラの声を作った時の秘話。近所から「怪獣の声が・・・」と警察に通報もあったとか。
19:00〜 韓流20周年記念 Drama Original Sounds Korea 2023 @すみだトリフォニーホール
妹が韓国文化院主催のコンサートの抽選に当たり、17時から先着順にチケット配布というので、16時に待ち合わせ。お陰様で前から6列目のチケットをゲット。
始まる前に夕食をと歩いていたら、正面にスカイツリーが根元から見える通り。スカイツリーに向かって歩いていったら、「錦糸町 小町食堂」というお店があって、「松茸ごはん 大270円、中220円、小190円」の貼り紙に惹かれて入りました。
松茸ごはんは、残念ながら炊いている途中で食べられなかったのですが、五穀米ご飯がありました。お皿に入ったおかずが色々並んでいて、玉子焼き1本 250円、しらす+大根おろし110円、ごぼうとレンコン190円、豚汁170円等、どれもお手頃な値段でした。
コンサートは、MCの古家正亨さんが、「無料ですから、大きな拍手を!」と盛り上げながら、イ・ソジョン、ZERO、ハジン、Sanha、JKキム・ドンウク、ファン・チヨルの6人が、3曲ずつ懐かしいドラマのOSTを歌いました。最後に登場したファン・チヨルさんは、舞台を降りて客席を回り、一緒にスマホで写真を撮るというサービスぶり。
そして、6人で「冬のソナタ」の主題曲「最初から今まで」を熱唱してコンサートは終了。お土産までいただいて、なんとも太っ腹なイベントでした。
11月1日(水)東京国際映画祭最終日。
今回、イラン関連4作品あるので、もしかして、何か受賞するかも・・・と、クロージングと、その後の記者会見、ダメ元で申込み。運よく、当たりました。
去年、東京フィルメックスと重なったのでクロージングを諦めたら、イラン映画が2作品受賞。直接、受賞のコメントを聴きたかったと残念に思ったので申し込みしたら、暁さんが抽選に外れてしまい、私が申し込みしたばっかりに・・・と、深く反省。
クロージングに参加できることになったし、昨日、トークを聴いたら、俄然、『ゴジラ-1.0』を観たくなったので、1時からのプレス上映を拝見。これまでの『ゴジラ』を、それほどたくさんは観ていませんが、やっぱり懐かしい。そして、今回は戦後の焼け野原の東京が舞台で、しかも徴兵された元兵士が戦地での経験を心の傷として抱えているという設定。
深みのある作品に仕上がっていました。観ることができてよかったです。
観終わってすぐ、クロージングセレモニーの受付に走りました。お陰で、比較的真ん中寄りの席を確保できましたが、いかんせん、私のカメラと腕では、それほどの写真は撮れませんでした。
でも、表彰式は嬉しい結果に。
まず、アジアの未来 作品賞を『マリア』が受賞。次に、最優秀男優賞 を『ロクサナ』のヤスナ・ミルターマスブが受賞。そして、『タタミ』が、最優秀女優賞と審査員特別賞をダブル受賞!
『ペルシアン・バージョン』は無冠に終わりましたが、TIFF Timesの星取り表では、1位でした。公開を期待したいです。
引き続き、19時から、コンペ審査員会見 & 受賞者会見@東京ミッドタウン日比谷 6F BASE Q Hall
『マリア』と『ロクサナ』の登壇者には、質問させていただくことができましたが、もう少し受賞に絡めた質問をするべきだったと反省。
会見が終わって、会場の外で『ロクサナ』の主役ヤスナ・ミルターマスブさんと、撮影監督のプーヤ・シャーバズィさん、そして通訳のショーレ・ゴルパリアンさんとお話しすることができました。
この後、記者会見に来ていたTさんと、「珈琲館 紅鹿舎」へ。お昼を食べ損ねていたので、お腹ペコペコ。チキンソテーをいただきました。すれ違いばかりだったTさんとも、やっとゆっくりお話できて、映画談議に花が咲きました。
充実の東京国際映画祭でしたが、インタビューや質疑応答の取材のまとめが、全然終わってません・・・ 頑張らなくては!