2022年11月27日

11月、12月にワイン映画が5本も公開!(暁)

現在、12月1日まで4本公開中!!

これまでもワインをテーマにした映画は公開されてきたけど、今年は11月と12月に5本ものワイン映画が公開される。そして今、まさに4本が公開中。
日本、フランス、レバノン、南アフリカなどを舞台にしたワインをめぐる作品で、ワイン醸造家、葡萄栽培者、ソムリエなど、ワインに関わる人たちのドラマが描かれます。それぞれワインを巡る生き方、歴史、伝統、伝承、戦争、貧困など社会との関係など様々な視点で観ることができるので、ワインに興味がある人もない人も、ぜひご覧ください。
公開中および、これから公開されるワイン映画は下記の作品です。

『シグナチャー〜日本を世界の銘醸地に〜』11月4日(金)〜 作品紹介はこちら
『ソウル・オブ・ワイン』11月4日(金)〜 作品紹介はこちら
❸〜『戦地で生まれた奇跡のレバノンワイン』11月18日(金) 作品紹介はこちら
『Vin Japonais(ヴァン・ジャポネ)〜the story of NIHON WINE』11月25日(金)〜12月1日(木)まで 作品紹介はこちら
『チーム・ジンバブエのソムリエたち』12月16日(金)〜 公式HPはこちら
簡単な作品紹介と上映情報を下記に記します。実話に基づいたドラマ1本、ドキュメンタリー4本です。

『シグナチャー〜日本を世界の銘醸地に〜』(配給カートエンターテイメント)11月4日から新宿武蔵野館ほかで公開 その他の劇場情報 

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(C)2021 Kart Entertainment Co., Ltd.

実話を元にした映画。日本のワイン業界を世界と伍する位置に牽引した麻井宇介(浅井昭吾)の想いを受け継ぎ、「日本を世界の銘醸地」にするため、奮闘する醸造家・安蔵光弘の半生を描いた作品。浅井が病魔に襲われ余命宣告を受け。病院に見舞に行った安蔵は浅井から「君が日本のワインを背負って行ってくれよ」と託される。シグナチャーとは、特別なワインに醸造責任者がサインを入れるという意味。日本ワインにかけた夢が語られる。

『ソウル・オブ・ワイン』(配給ミモザフィルムズ) 11月4日よりヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか全国順次ロードショー その他の劇場情報 

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c2019 – SCHUCH Productions – Joparige Films – 127 Wall

高級ワイン、ロマネ=コンティなど、世界最高峰ワインを生み出すワインの聖地、フランス・ブルゴーニュ。名だたる畑を守る生産者たちの貴重な舞台裏に密着したドキュメンタリー。何世紀もの間ワイン畑を守り、その技と知恵、哲学をつないできた。ワインとテロワール(土壌や生育環境)を語り、最高級ワインが生まれるプロセスを、丁寧に四季を通じて映し出し、フランスのワイン文化の「真髄」、丹念な仕事が描かれる。

『戦地で生まれた奇跡のレバノンワイン』(配給ユナイテッドピープル)
11月18日よりアップリンク吉祥寺他にて全国順次ロードショー! 
その他の劇場情報 

戦地で生まれた奇跡のレバノンワイン.jpg

戦争中も不屈の精神でワインを造り続けたレバノンのワインメーカーたちが語る幸福と生き方。中東の小国レバノン。1975年から断続的に内戦や隣国との軍事衝突が続き、不安定な情勢が報じられるが、実は知られざる世界最古のワイン産地の⼀つ。約50のワイナリーが点在。1975年から1990年にかけての内戦をものともせず、ワインを作り続けてきた不屈のワインメーカーたちが登場する。戦争ではなく平和を求めて、内戦中にワインを造り始めた修道院の神父。極限の状況でもワインを造り続 けてきた 11のワイナリーのワインメーカーたちが語る。

『Vin Japonais(ヴァン・ジャポネ)〜the story of NIHON WINE』(制作:CruX)
11月25日〜12月1日まで、エビスガーデンシネマにて10:30〜上映

Vin Japonais ヴァン・ジャポネ.jpg
(C)2022 CruX co.ltd.


「Vin Japonais」とは「日本ワイン」という意味。
「日本ワインを世界へ発信する」というコンセプトの元、日本ワインの魅力を世界に発信することを目的として作られたドキュメンタリー。フランス人のワイン専門家が、日本ワインの代表的な生産地である山梨、長野、北海道のワイナリーや葡萄生産者、ワイン醸造家を訪ね、日本ワインの特徴や歴史を紐解いていく。葡萄栽培やワイン造りへの想い、工夫、日本の自然や雨が多い風土に焦点を当て、日本独自のワイン用葡萄の開発など、世界に認められるワインを造る努力の数々などが映し出される。またソムリエやレストランも出てきて、ワインと食べ物との関係、和食とワインのマリアージュなども語られ、日本ワインが歩んできた道とこれからをアピールしている。『シグナチャー〜日本を世界の銘醸地に〜』を観てから、こちらを観ると、繋がっている部分も多い。こちらには、浅井さんから「君が日本のワインを背負って行ってくれよ」と託された安蔵光弘さん本人が冒頭に出てくるのでお見逃しなく。この2本の日本ワインの映画で、日本ワインのことをたくさん知った。 

『チーム・ジンバブエのソムリエたち』(配給:アルバトロス・フィルム)12月16日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー その他の劇場情報

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c2020 Third Man Films Pty Ltd


ワインのないジンバブエからやってきた4人の難民たちが、世界最高峰のブラインドテイスティング大会に挑戦する!“ワイン真空地帯”のジンバブエから南アフリカに逃れ、南アフリカのレストランで働くうちにワインに目覚め、ソムリエに。ジンバブエ出身の4人のソムリエが「世界ブラインドワインテイスティング選手権」に初参戦する姿を追う。クラウドファンディ ングの支援を受けてワインの聖地フランスのブルゴーニュにたどり着いた。“チーム・ジンバブエ”の波乱に満ちたスリリングなワインバトルの結末はいかに!?
4人の明るいキャラクターは、ドキュメンタリーなのに笑いあり涙ありでエンターティメント色、大。彼らのジンバブエへの強い愛も描かれ、選手権出場を通して、母国ジンバブエの抑圧的な政権の下で生きている若者たちに勇気を与えたいと彼らは願っている。貧困、難民など、今日的な問いを投げ掛ける社会派作品でもある。『世界一美しいボルドーの秘密』チームが製作。

5本のワインに人生をかけている人々の映画は、伝統の継承や、新しいことへの挑戦のすばらしさを描きつつ、気候変動、戦争、貧困の問題をも観る人に問いかけてきます。ワインを通じて世界のワイン文化を楽しみ、考えましょう。




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2021年12月17日

『東洋の魔女』を観に行く(暁)

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(C)UFO Production

『東洋の魔女』の試写を見逃がしてはいけないと思ったのですが、試写を観に行くことができず、オンライン試写でも観ることができず、結局公開されてから観に行きました。今になって1964年の東京オリンピックでのバレーボールのことが映画になるのはなぜ?と思いましたが、あの時リアルタイムでTV観戦体験した私としては、とても懐かしく思い、再度あの興奮の経験を振り返りたいと思いました。そして、もう記憶のかなたになっていたあの時の熱狂を思い出しました。

渋谷ユーロスペースほか全国順次公開中 劇場情報
*作品紹介 シネマジャーナルHP 『東洋の魔女』

監督・脚本:ジュリアン・ファロ
製作:ウィリアム・ジェアナン
撮影:山崎裕
音楽:ジェイソン・ライトル K-Raw
ラインプロダクション:ドキュメンタリージャパン、橋本佳子、角田良子
出演:河西昌枝、松村好子、半田百合子、谷田絹子、宮本恵美子、磯部サタ、松村勝美、篠崎洋子、大松博文

『東洋の魔女』公式HP

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cUFO Production、c浦野千賀子・TMS

1964年の東京オリンピックの時は中学1年で小平1中に通っていました。モータリゼーションの時代が来て車が増え、首都高ができたり、一般道路も整備されたり、ビルがニョキニョキ建ち、このオリンピックに向かって東京の街が様変わりしました。そしてオリンピックに向けTVも家庭に普及しました。御多分にもれず、我が家もこのオリンピックに向け、白黒TV(当時は白黒しかなかったと思います)を買いました。それまではご近所のTVがある家に見に行っていました。そして迎えたオリンピックでした。
今回(2021年開催)のオリンピックは観客なしだったのでなかったと思いますが、1964年の東京オリンピックでは、いろいろな種目で学校からの学生派遣がありました。私は運よく抽選に当たって「体操競技」を見に行くことができ、バス1台に乗って学校から東京体育館に行きました。席は段違い平行棒の前で、そこまでの距離は15mもなかったと思います。そして目の前でチャスラフスカ選手のウルトラCの演技を見ることができました。今でもそのシーンが思い浮かびます。鉄棒の前で体がグルっと一回りして、また鉄棒を掴むという演技をしたのですが、何が何だかわからず、家に帰ってからTVで解説付きの場面を見て、ウルトラcと知りました(笑)。スポーツ観戦が初めてだったので知らなかったのですが、競技を生で見る場合は解説は何もなく目の前では状況がわからなかったのです。その経験から、その後マラソンなどの観戦に行く時にはラジオを持って出るようになりました。
ベラ・チャスラフスカ(チェコスロバキア)

そんな1964年の東京オリンピックのなかでも印象に残っている競技が女子バレーボールでした。河西選手を始め、日紡貝塚の選手たちを中心にしたメンバーの大活躍で、決勝戦の時は家族そろってTVにかじり付きでした。優勝はあっさり決まりましたが、あの時の興奮は忘れません。東京オリンピックで一番盛り上がった時でした。その後、バレーボール競技人口も増えましたし、「アタックNo.1」や「サインはV」も見ました。学校でもクラス対抗バレーボール大会などがありました。中学2年(1965年)になって、新しくできた小平4中という学校に移ったのですが、その学校から歩いて15分くらいのところに、「日紡貝塚」のライバル「日立武蔵」があり、バレーボールの練習を見に行ったこともあります。その頃は生沼スミエさんなどが日立武蔵の選手で活躍し始めた頃でした。この原稿を書くにあたって調べていたら、ずっと後の世代ですが大林素子さんも日立武蔵の選手だったことを知りました。しかも小平2中の出身。やはり中学校の時に日立武蔵のバレーボールの練習見学に行った経験があり、その経験が後のバレーボール人生につながったようです。

シネマジャーナル本誌で渋谷昶子監督のこれまでの歩みを連載することになり(2015年)、私は渋谷監督の入院している病院に何度も通いましたが、その時に、渋谷監督が監督した日紡貝塚女子バレーチームを撮ったドキュメンタリー作品『挑戦』(1965年)がカンヌ映画祭短編部門グランプリ作品になったことを知りました。渋谷監督は、この作品の撮影で工夫したことを話してくれました。その中でもあの回転レシーブを撮影するために透明なプラスチック板を通して下から撮影するという方法を編み出したという話が一番印象に残りました。また、最初は女性だからと監督を任せてもらえなくて、この作品を撮るためにいろいろ苦労した話や、やっと監督できることになった話などもしてくれました。そして日紡貝塚に通って、撮影許可をもらった時の話なども話してくれました。ほんとは4話連続で渋谷監督の生きて来た道をご自身で書いてもらう予定だったのに、1話目を書き終わった時に亡くなってしまって残念でした。なので1話限りで、とうとうこの『挑戦』の話を書いてもらうことができませんでした。返す返すも残念です。

*渋谷昶子監督が書いた記事掲載はシネマジャーナル96号(2016 春)

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(C)UFO Production

そして、この1978年生まれのジュリアン・ファロ監督の『東洋の魔女』。なぜフランスの映画監督が、この作品をと思ったけど、現在、フランス国立スポーツ体育研究所(INSEP)の映像管理部門で働き、これまで「個性的で超人的なパワーを持つアスリートたちに焦点を当て、スポーツ、映画、芸術の架け橋となる映像作品を制作してきた」とのことなので、「東洋の魔女」たちに興味を持ったのかもしれないですね。それにしてもイラストの部分、欧米の人たちが持つ日本感という感じがちょっと気になりました。
「東洋の魔女」は、選手引退後もバレーボールの普及をしてきたことが描かれ、彼女たちの今も知ることができました。彼女たちのほとんどは80代になり、今、この記録を残していなかったら、語れる方たちがいなくなってしまう。貴重な記録になりました。
撮影は、是枝裕和監督とのコンビが有名ではありますが、ドキュメンタリー作品を多く撮ってきた山崎裕さんが担当しています。この作品のラインプロダクションを担当しているドキュメンタリージャパンの橋本佳子さん、彼女を『ひろしま 石内都・遺されたものたち』でインタビューした時に、ドキュメンタリージャパンの事務所で山崎さんにお会いしましたが、ドキュメンタリー好きな私としては、「この方がドキュメンタリー作品をたくさん撮った山崎裕さん!」と思い、嬉しかったです。山崎さん自身にはインタビューをしたことがないですが、いつかしてみたい。

*シネマジャーナルで取材した山崎裕さん撮影作品
『ANPO』(2010年) 
安保をアートで語る リンダ・ホーグランド監督インタビュー

『ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳』(2012年)
長谷川三郎監督インタビュー

『ひろしま 石内都・遺されたものたち』(2013年)
リンダ・ホーグランド監督・橋本佳子プロデューサーインタビュー

まとめ 宮崎暁美
posted by akemi at 07:04| Comment(0) | 映画鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月16日

下高井戸シネマで『異邦人 デジタル復元版』 アルジェでイタリア語?! (咲)

もう10日前のことになってしまいましたが、5月5日に下高井戸シネマで『異邦人 デジタル復元版』を観てきました。
ヒューマントラストシネマ有楽町で上映していた時に、時間が取れなくて残念に思っていた作品でした。

下高井戸シネマさんには、いつもシネマジャーナルの販売を委託していて、今回、104号が4月末に出来上がったので、納品を兼ねてのグッドタイミングでした。
去年、お預けしたシネマジャーナル103号の精算をお願いしていたのですが、完売していて、嬉しい限り♪

104号に掲載している映画で、下高井戸シネマさんで上映されるのは、
『天国にちがいない』5/15〜21
『チャンシルさんには福が多いね』5/15〜21
『天外者(てんがらもん)』5/22〜6/4
『けったいな町医者』6/19〜25
『痛くない死に方』6/19〜25
『夏時間』6/26〜7/2

中でも、『天外者(てんがらもん)』出演の三浦春馬さん追悼を4ページにわたって掲載しています。
下高井戸シネマで映画をご覧になった折には、ぜひシネジャもご購入いただければ嬉しいです。

さて、『異邦人 デジタル復元版』。
5月5日、緊急事態宣言が出されている中、朝10時からの上映に、多くの方が観にいらしてました。油断して、9時40分頃に行ったら、通路際の席は、前から2番目しか空いてませんでした。

*作品データ*
『異邦人 デジタル復元版』
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1967年/イタリア・フランス/1h44
監督:ルキノ・ヴィスコンティ
原作:アルベール・カミュ
出演:マルチェロ・マストロヤンニ、アンナ・カリーナ

キネマ旬報ベストテン 第8位
配給:ラビットハウス

「太陽が眩しかった」という理由で人を殺した男を通し、人の不条理意識を巧みに描いたカミュの小説をヴィスコンティが映画化。イタリア語版で甦る!


という触れ込みでした。
テレビで吹き替え版を観たことがあるのかどうか、記憶はあやふやなのですが、殺した理由が、「太陽が眩しかった」からというのは、なぜだかはっきり知ってました。

マルチェロ・マストロヤンニ演じる主人公の会社員ムルソーが、アルジェから郊外の老人施設にバスで向かう冒頭の場面。アルジェの海岸線は、『望郷』で観た光景と同じ。
町のアラブ人(もしくはベルベル人)の風俗も、それなりかなと。
後半は法廷での場面。
第二次世界大戦前が舞台ですから、もちろん、フランスの直接統治下。
なのですが、使用言語はイタリア語!

名作なのはゆるぎないのですが、アルジェでイタリア語はなんとも違和感がありました。
これが、隣国リビアなら旧宗主国はイタリアなのですが・・・

ま、映画ではままあることと、名作を観ることができたことに感謝です。
posted by sakiko at 20:03| Comment(0) | 映画鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月04日

『ラモとガベ(原題)』@岩波ホールで久しぶりの神保町 (咲)

3月13日(土)から岩波ホールで開かれていた特集上映<映画で見る現代チベット>の最終日の4月2日(金)、1時からの『ラモとガベ(原題)』を観に行ってきました。
最終日で混むだろうと、早めに行ってチケットを購入。
1席おきとはいえ、やっぱり通路際の好きな席に座りたいし、映画の前に「ろしあ亭」でロシア料理を食べたいという思いもありました。

久しぶりの岩波ホール。
地下鉄から地下1階にあがったら、2軒あったお食事処はシャッターが下りてました。廊下の奥にあるお手洗い(一応お食事処専用だった)も閉まってました。
そして、「岩波ホールのチケットは10階で購入ください」との案内板。かつては、1階で販売していました。
しばらく行かないうちに、いろいろ変わりました。

11時半過ぎには、ろしあ亭へ。
世界一美味しい豚肉料理グリヤーシか、ロールキャベツか迷って、結局ロールキャベツに。美味しかったです♪
ボルシチは、レストラン「マトリョーシカ」の方が美味しいかな。

食べ終わった12時頃には、続々人が入ってきたので、早々に退散。
久しぶりに神保町を歩いてみました。
お堀端まで行って桜・・・と思いましたが、手前ですでに葉桜なのがわかってやめました。

いろいろな語学書や辞書を置いている山田書店は健在かしらと行ってみました。
ここは美術書や浮世絵がメインのようですが、語学書や旅本もあるので、かつてよく利用していました。
語学書や旅本がすっかり少なくなっていたので、伺ってみたら、今や、どちらもネットの時代になって売れないとのこと。夏頃には在庫セールをして、取り扱い品目を変更するそうです。
恩師と先輩が編纂した小辞典が、定価8000円のところ、2000円になっていたので、ほかの旅本と一緒に購入。お釣りが多くて、え?と思ったら、もう1000円でいいですよと。
お安くするので、ほかにも欲しいものがあったら・・・と言われ、アルバニア語単語帳を200円でゲット。なんだか申し訳ない思い。

さて、楽しみにしていた『ラモとガベ(原題)』
先に観たMさんから、よくわからないところがあったと言われていたので、一生懸命観ていたのですが、ところどころふっと寝てしまいました。(でも、肝心なところは見逃してないと思います。)

物語は・・・
ラモとガベが婚姻届を出しに行くと、ガベは結婚しているから、離婚してから来いと言われます。思えば、4年前に結婚が決まったのに、相手の女性から結納品が返されて、ガベは恥をかかされたのでした。結婚届を出したつもりはなかったのに、誰かが出してしまったらしいとわかり、とにかく離婚手続きが必要。ところが、婚姻届上の妻は、出家しているとわかり、本来、結婚出来ない身だから、役所に行けないといわれます。仕方なく死亡届の偽造を依頼するガベ。そうこうするうち、役所の担当者を連れて、寺に行き、婚姻届上の妻から離婚届にサインをもらい、離婚は成立します。
一方、ラモは、正月に行われる英雄叙事詩「ケサル王物語」の歌舞劇で、罪のために地獄に落ちた女性アタク・ラモの役を演じることになっていて、稽古に大忙し。積み深い女性の役はしたくないとごねるのですが、謝礼が結構な高額なのでやめるわけにもいきません。
ラモには小学生の甥っ子がいるのですが、その子が学校でいじめられると言って不登校に。それまたラモの悩みなのですが、実は、いじめられている理由を聞いて、ラモはびっくりします。ここからは、物語のキモなので明かしませんが、ラモとガベは無事結婚できるのかどうか、機会があったら、ぜひ映画をご覧ください。
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『ラモとガベ(原題)』 
原題:拉姆与嘎贝 英語題:Lhamo and Skalbe
監督:ソンタルジャ
出演: ソナム・ニマ(ガベ)、デキ(ラモ)、スィチョクジャ(ジャシ)
詳細:https://note.com/moviola/n/ne5414579373d

posted by sakiko at 19:46| Comment(0) | 映画鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月14日

『モルエラニの霧の中』やっと観に行けました(暁)

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c室蘭映画製作応援団 2020

『モルエラニの霧の中』ずっと気になっていたのですが、なかなか観に行けずにいました。でも3月12日の岩波ホールでの最終上映に行くことができました。リニューアル後の岩波ホールにも初めて行きました。
最初の試写案内が来たのが11月でちょうど東京国際映画祭の最中だったので行くことができず、公開(2月6日)されたらと思っていたのですが、公開されたときには、またコロナの影響で自粛生活であまり外にもいけないでいました。それでも何度も行く計画を立てたのですが、3時間34分という長さの作品なので、思い切りが必要でした。それにもう少し長く上映が続くと思っていたので伸ばし伸ばしになっていました。
12日は12:30〜からの映画美学校(ユーロスペース地下)での『のさりの島』の試写のあと、ユーロスペースで公開されている『夏時間』の15時15分からの回を観て帰ろうと思っていました。この『夏時間』も試写を観そびれてしまっていた作品で、ちょうどこの日は時間が合ったので3Fのユーロスペースに上がって、映画までの時間、チラシを見ていたら、岩波ホールで13日から始まるチベット映画特集のチラシをみつけました。「ということは『モルエラニの霧の中』は今日まで?」と思い、岩波ホールに問い合わせたら「本日16時からの回が最終」と言われ、迷った末、まだ間に合うかもしれないと15時すぎに慌てて神保町に向かったのでした。今日、観なかったらまた観のがしてしまうかもしれないという気持ちでした。この作品は室蘭を舞台にした作品ということで、とても気になっていました。
*参照 特集上映<映画で見る現代チベット> 『ラモとガベ(原題)』日本初上映情報はこちら

岩波ホールに着いたのは映画開始5分くらい前でしたが、ほぼ満員状態(コロナの影響で座席は一人おきですが)でした。それに映画が終わった後に坪川拓史監督と出演者の菜葉菜さんが舞台挨拶に登場したのでびっくりしました。それで満員状態だったのかも。監督は50回目の舞台挨拶と言っていたけど、岩波ホールでの映画公開中、ほぼ毎日舞台挨拶していたのかしら。すごい!
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c室蘭映画製作応援団 2020

この作品は室蘭を舞台にして、室蘭とそこに住む人々を抒情的に描いた作品で、とても心に響きました。北海道が大好きで何度も行っているのですが、室蘭は通過地点で通ったことがあるというだけで行ったことがありませんでした。でも、この作品を観て、これまで室蘭に行ったことがないのを残念に思いました。監督はこの映画ができるまで7年もかかったと言っていましたが、その年月を経ての映画、時間の流れ、町の変化も感じました。室蘭を強調してはいないけど、この地に対する想いというのが伝わってきます。この地の景色、四季の移ろいの中に、ここに生きる人々の姿が映し出されます。プロの俳優さんも10数人出演しているけど、地元の方の出演も多いとのこと。時には本人も出ているというのを後で知りました。
室蘭と言えば、かつては鉄の町として栄え、室蘭工業地帯と学校では習った記憶があります。人口は1969年に18万人ということもあったけど、今は10万人以下という状態。かつて栄えた地方都市といった風情。12日の試写で見た『のさりの島』もかつて栄えた天草の商店街を舞台にした作品だったので、かつて栄えた日本の地方都市の衰退というのを考えさせられました。
「ここに生きる人々の息づかいを映画に残したい。そして、この街を知ってほしい」という監督の思いに、町の人たちが呼応してこの映画が作られたというのも納得の、ここに生きる人々の息づかいが感じられる作品でした。ここに生きる人の「記憶」が語られることで、観客の記憶にも残る作品に仕上がり、室蘭の姿が伝わってきました。
監督・脚本・音楽を務めたのは、長万部出身で、東京から北海道室蘭市へ移住した映画作家・坪川拓史。街の人々から聞いたエピソードを元に“七話連絡形式”の脚本を書いたそう。2014年に市民有志が映画製作応援団を結成し、資金を集め始めクランクイン。度重なる撮影中断を乗り越え2018年全編の撮影が終了。室蘭発の映画は完成しました。多彩な俳優陣の他、キャストの半数がオーディションで選ばれたり、街でスカウトされた演技経験の全く無い人々が出演しているそうです。
そして、公開前に亡くなってしまった大杉漣さんや小松政夫さんも出演しているのがうれしい。映画とともに永遠に映像が残ります。

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c室蘭映画製作応援団 2020

※“モルエラニ”とは、北海道の先住民族であるアイヌの言葉。[小さな坂道をおりた所]という意味で、「室蘭」の語源のひとつと言われる。
モルエラニの霧の景色とともに、室蘭に生きた人々の想いが紡がれていく。映像抒情詩ともいえるような素敵な映画でした。
岩波ホールでの上映は終わってしまいましたが、まだ他の場所での上映が続くので、まだ観ていない方、ぜひ観に行ってみてくださいね。
全国順次公開中。これからの上映情報は下記をご覧ください。

『モルエラニの霧の中』公式HP
posted by akemi at 20:18| Comment(0) | 映画鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする