2024年12月21日

母を送りました(白)

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北海道庁(旧本庁舎)は雪の中

11月に里帰りしたと日記に書いたばかりですが、その後母の具合が悪くなり、救急車で入院しました。ここには最長三週間しかいられないとのことで、姉が転院先の心配をし始めましたが、4日目に息を引き取りました。「死ぬときは前のめり」と常々言っていた(元ネタは坂本龍馬?)母、足元が覚束なくなって101歳と1ヶ月の長寿を全うしました。ギリギリまで自宅で頑張り、ひ孫ややしゃごにまで会えました。私たち姉妹弟の4人が誰も欠けずに母を見送れたのは何よりでした。
同級生のラインに喪中となる旨報告したら、それぞれが自分の場合を書き込んでくれて、やはりうちの母が最年長らしいです。子どものうちに亡くした人もいます。この年まで母親がいてくれたこと、その母を看てくれた姉妹に感謝。末っ子が待望の男の子で、ともかく産まれて来てくれただけで、母の生きる励みになったようです。
母の定位置がぽっかりと空いているのを見て、ホントにいなくなったことを実感。これから何かにつけ思い出すことでしょう。妹と私は遠くへ戻るので、姉妹が揃っているうちに遺品整理を始め、粗大ごみも出し(弟が奮闘)ました。
帰宅して自分の部屋を見回し、母と同じくあまりにもモノが多いのにがっくりです。思い出をモノに託すと、亡くなった後はゴミか不用品でしかありません。今から片付け始め!

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時計台(旧札幌農学校演武場)

来年はとにもかくにも、穏やかな日々でありますように。(白)

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2024年10月13日

文化の秋 ペルシア書道・詩・音楽 そしてガザを憂う写真展(咲)

10月に入っても蒸し暑い日々が続きましたが、やっと秋らしい気候になりました。
魅力的な催しの案内が目白押しで、大忙しです。

10月10日(木)
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横浜・鶴見駅近くのサルビアホール ギャラリーで、高校の同級生・副島辰英さんの「行きたい街の風景画展」に、同級生5人で伺いました。
定年退職してから描き始めたそうで、1か月1作品が目標。5年間に描きためた素敵な絵が並びました。ほとんどがヨーロッパの街でしたが、案内葉書になったのはモロッコのシャウエッセン。行ったところだけでなく「行きたい街」の風景。旅心をそそられました。

皆でランチしながらおしゃべりした後、鶴見から一駅、川崎での「アルアル書道展」(アラビア、モンゴル、ペルシア、ハングルの書道展)にハシゴしました。
ペルシア書道家・角田ひさ子さんの生徒さんたちの作品展。
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今年の2月からインド・ムンバイで仕事している友人の毛利奈知子さんもインドから出展。
アラビア、モンゴル、ハングルの書道も面白かったです。

10月12日(土)
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東京外国語大学で、日本詩人クラブ主催の「言の葉を紡ぎ自由を希求するーペルシア詩人たちからのメッセージ」
第一部では、東京外国語大学ペルシア語専攻教授・佐々木あや乃さんによる講演「ペルシア文学へのいざない」のあと、来日されたモハンマド・デフガーニー博士による講演「ルーミー、自由の人」と東京外国語大学特定外国語教員ナスリーン・シャキービーモムターズ博士による現代詩人アフマド・シャームルーについての講演。
第二部では、イランのお二人による詩の朗読(日本詩人クラブの方による和訳朗読も)と、岩崎和音さんによるサントゥール、深海あいみさんによる箏曲の演奏。
特に、サントゥールと共に聴く詩の朗読に酔いしれました。

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東京外国語大学 研究講義棟1階ガレリアで開催中の「ガザ・フェイス――わたしたちは数じゃない! GAZA FACES, NOT JUST NUMBERS!」の第1回ポスター展を覗いてきました。
10月21日(月)まで開催。時間は午前8時から午後8時まで。
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映画『ガザ=ストロフ -パレスチナの吟-』のケリディン・マブルーク監督とサミール・アブダラ監督が中心となって運営する国際的プロジェクト。主流メディアでその姿が映し出されず、死者数としてしか報道されない、パレスチナの人々の人間性を世界に伝えることを目的としたものです。
写真に映る人、一人一人のプロフィールや、どこでどのように亡くなられたかが詳しく書き添えられていて、涙。

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飛田給行きのバスまで時間が少しあったので、図書館を覗いてみたら、『香港残響』刊行記念「ことばと写真」展が開かれていました。
香港の状況も悲しい・・・



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2024年09月05日

「御書印帖」始めます(白)

2020年3月に始まった「御書印プロジェクト」。47都道府県、北は北海道利尻島、南は沖縄石垣島まで、現在は506の書店が加盟しています。リストはこちら
お遍路さんや信心深い方がお寺を回って集めるのは「御印帖」。私がこれから始めるのは「」のほうです。「百聞は一見に如かず」なので画像をご覧ください。スタートする書店で「御書印帖」を入手し、御書印代金300円を支払います。裏うつりしない厚手の紙を綴じていて、50件は大丈夫。まず池袋ジュンク堂のサービスカウンターに行って、こちら押印していただきました。

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スタンプのほかにおすすめの本や作家からの一文があります。ジュンク堂さんのは江戸川乱歩の「うつし世はゆめ よるの夢こそまこと」でした。この言葉をよく揮毫されたそうです。
なんでもポチれば手に入るこのごろですが、書店に出向いて棚や平積みの本を眺め、思いがけない本に出会うのは楽しいものです。この「御書印帖」は書店の応援になりますよね。店員さんとことばを交わして店を出たら、なんだか充足感があります。2番目は神保町の内山書店さんにしようかな。誰の言葉が選ばれているのか今から楽しみになっています。

★きっかけは朝日新聞「ひととき」欄の69歳・女性の投書。3年前、亡くなった夫が行きたかった利尻島にツアーで出かけ書店に立ち寄り店主と話して「御書印帖」を知ったとのこと。久しぶりにやる気が起きて全国を回り、先日那覇市の書店で50店となったそうです。
私もやってみたくなりました。50店回れるように元気でいなくちゃ。映画館巡りもPokémon GOも同時にできるー。(白)

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2024年08月04日

映画『越境者たち』のあと、イランの絵本展でほっこり〜 (咲)


7月30日(火) この日が最終日の成増でのイランの絵本展へ。
その前に1時から渋谷での試写に行くつもりだったのですが、友人からフランス映画『越境者たち』に、ザーラ・アミール・エブラヒミが出ていたとメールがあって、8月1日までの限定上映とわかり、新宿武蔵野館で観ることにしました。

『越境者たち』 原題:Les survivants
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(C)LES FILMS VELVET - BAXTER FILMS - BNP PARIBAS PICTURES - 2022

監督:ギョーム・レヌソン、2022年、フランス
妻を事故で亡くし、自分も怪我が癒えないサミュエル。フランスから国境を越えたイタリアにある別荘の山小屋で過ごそうと雪道を行く途中で、ある女性に出会う。Chehreh(公式サイトでチェレーと表記されているけど、ちょっと違う・・・)と名乗るアフガニスタンの女性。フランス語通訳をしている夫と共にタリバン政権から逃れてきたけれど、ギリシャではぐれてしまって探しているという・・・。

夫から習ったフランス語で、流暢に身の上を語るChehrehを演じているのが、ザーラ・アミール・エブラヒミ。 ダリ語(というかペルシア語)を発したのは、「あんた、何するのよ」と叫んだ時くらい。
『聖地には蜘蛛が巣を張る』でのジャーナリスト役や、東京国際映画祭で上映された『タタミ』の共同監督で柔道コーチとして出演もして、名を馳せたザーラですが、本作での役柄としては、もうひとひねりあってもよかったかなという感じ。
サミュエル演じる巨漢のドゥニ・メノーシェは、このところ『苦い涙』『悪なき殺人』『理想郷』で、すっかりお馴染みになりましたが、体系的にどうしても好きになれません。演技は凄いのですが。(ごめんなさい!)
おまけに本作は、移民排斥の自警団に執拗に襲われるという物語。 今の世界の情勢を反映したような話で、すっかり気持ちが暗くなってしまいました。 

気を取り直して、イランの絵本展を目指して、新宿三丁目から副都心線で一路、地下鉄成増駅へ。
板橋区立美術館で開催されるボローニャ国際絵本原画展関連企画としてのイランの絵本展も、今年で11回目。今回は、2022年、23年、24年と続けてボローニャ展に入選しているヌーシーン・サーデギヤーンさんの特集です。
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会場のCafé & Gallery Patinaさんは、暗渠になった川に面した素敵な立地。

Patinaさんに入ったとたん、愛甲恵子さんから、「Sさんが来てますよ〜」と。  もう何年も前の東京フィルメックスの取材席でお隣になって声をかけてくださったSさん。 愛甲さんとご友人とわかり、びっくりだったのですが、成増や原宿の絵本展でいつもすれ違い。 やっと会場でお会いできました。

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絵本展も楽しみですが、会期中に提供されるイラン料理のランチも美味しくて、毎回暑い中、訪ねている次第。 バッガリーポロー(そら豆のピラフ)にチキン添え、キュウリ入りヨーグルトとサラダでさっぱり夏向きメニュー。
愛甲さんがイランで見つけてきた文房具も、毎回楽しみです。

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ゆっくり愛甲さんとおしゃべりして、私もイランに行きたい思いを募らせたのですが、そこへきて、31日、ハマースの最高幹部イスマイル・ハニヤ政治局長が、テヘランで殺害されるというニュース。またイランが遠くなりました・・・


★愛甲恵子さんによるイランの絵本関連のイベントは、今年、あと2回はある予定です。
一つは、「いずるば」(最寄り駅:東急多摩川線沼部駅)さんで。
(2022年10月に「キアロスタミが遺した2冊の絵本」出版記念イベントが開かれた場所です)
もう一つは、原宿SEE MORE GLASSさんでの「イランの絵本と靴下展」。(毎年12月開催)
案内が楽しみです♪
posted by sakiko at 13:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年06月24日

シリア→トルコ→イランを巡った一日 (咲)

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梅雨時の風物詩、紫陽花はとっくに見ごろを迎えていたのに、やっと梅雨入りしましたね。
23日の日曜日、雨を心配しながら朝から出かけてきました。
メインは、4時からのイランの詩を読む会だったのですが、水曜日から4日間、家に籠っていたので、写真展など一気に巡る予定を立てました。

まずは、新宿西口OM SYSTEM GALLERYでの小松由佳写真展「 あなたは ここにいた 〜燃やされた故郷、パルミラ〜 」
小松由佳さんは、2006年、パキスタンにある世界で2番目に高い山 K2(8611m)に日本人女性として初めて登頂された方。その後、草原や沙漠を旅しながらフォトグラファーに転向。2008年よりシリアを撮影。2011年からのシリア内戦で人々の境遇の変化を目撃し、2012年よりシリア内戦・難民を取材。
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今回の写真展は、小松さんのシリア人のご主人の故郷パルミラを11年ぶりに訪れ、秘密警察の監視の下、なんとか撮った遺跡や住居の今の姿や、各地で難民生活をおくるご親族の方々のポートレート。帰郷を果たせず2021年にトルコで亡くなられた義父ガーセム氏のお墓に涙。破壊されたのはパルミラの遺跡だけでなく、そこで暮らしていた人々の人生。
写真展は、本日25日で終了しますが、小松由佳さんのサイトで写真やプロフィールをぜひご覧ください。
https://yukakomatsu.jp/

次に向かったのは代々木上原。新宿西口広場は小田急デパート解体後、行く度に通路が変わって、小田急線改札に迂回してたどり着きました。
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目指すは、東京ジャーミィに隣接するユヌス・エムレ インスティテュート東京2階のギャラリーで開催中の「トルコ風刺漫画展」
見ただけではわからない風刺漫画の背景や作家の意図することを、横田吉昭さんからたっぷりお聞きしました。
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こちらは、6月26日(水)まで開催中。⁠
会場:ユヌス・エムレ インスティテュート東京(渋谷区大山町1-19−2F) ⁠
平日11:00−17:00⁠

3時過ぎに失礼して、笹塚駅に向かい、そこからバスで新高円寺へ。

4時から、なるお食堂プリムールで、「第1回カフェ・ミーヌー:イランの詩を読む会」
記念すべき第1回に取り上げられたのは、イランで最も人気のある現代詩人の一人、フォルーグ・ファッロフザード。長いペルシア文学史上、女性として初めて個人的な経験を詩にしたことで知られています。 
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1935年テヘラン生まれ。16歳の時、電撃的な恋愛結婚をするも、離婚。その後、作家で映画監督のエブラヒーム・ゴレスターンと出会ったことから、フォルーグは大きく飛躍。映画にも挑戦。ハンセン病患者の療養所をテーマにした短編ドキュメンタリー映画『あの家は黒い』は、東京フィルメックスなどで上映されていますが、映像の美しさに圧倒されたことを思い出します。
フォルーグの詩をいくつか選んで、ペルシア語と日本語で朗読したあと、32歳で急逝したフォルーグの人生を15分ほどにまとめた映像。1967年2月13日、フォルーグ自身がジープを運転していた時に、スクールバスを避けようとして事故死した時の様子や、その後の雪の中での葬儀の映像も。1950〜60年代は、日本でも女性が思うようにモノを言えなかった時代。胸の内をぞんぶんに表したフォルーグの詩は、心に響きます。

終わったあと、荻窪での写真展「イラク・モースルを訪ねて」が8時まで開催されているので、行くつもりでいたのですが、「お時間のある方は、有料ですが、カレーをいかがですか」とのアナウンス。なるお食堂プリムールのお食事は間違いなく美味しいので、写真展は諦め、カレーをいただくことに。
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でも、お蔭で、久しぶりにお会いした医師のS先生とゆっくりお話しすることができて、ひょんなことから、なんと高校の大先輩と判明。もう30年以上のお付き合いになるのに、初めて知りました。びっくりでした。

シリア、トルコ、イランをたっぷり味わった一日でしたが、この3か国はかつて訪れたことのある懐かしいところ。 そして、行けなかった写真展のイラクは、何度かチャンスがあったのに、行き損ねている国。この日も縁がありませんでした。

写真展「イラク・モースルを訪ねて」
6月30日(日)まで。
平日17-20時/土日12-20時/水曜定休
The Ancient World 直売所
東京都杉並区天沼3-1-8
03-3391-0809
https://ancient-w.com/



posted by sakiko at 16:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする