2024年05月13日

福岡、大分、関門海峡へ(白)

またまたJALの「どこかにマイル」旅に出かけました。5月8日(水)〜11日(土)今回当たった(7000マイル)のは福岡往復です。
博多から別府、大分、下関に足をのばせるJRフリー切符もマイルで交換でき、3日間新幹線以外の列車が乗り降り自由です。
飛行機往復のマイルより多くかかる(8000マイル)ので、ちょっと迷いましたがやはり便利でした。
特急の「ソニック」や「ハウステンボス」「ゆふ」に在来線と乗り放題。全席指定の「ゆふいんの森」号は人気で、私の乗りたい時間のは売り切れでした。残念〜!

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JR博多駅、空港は「福岡空港」です。地下鉄で二駅

1日目 5月8日(水)
お昼には博多に到着。長浜ラーメンを食べたいところですが、最近はラーメンの油がもたれるのでやめました。まず地下鉄の一日乗車券(大人640円)をゲット。昔むかし夫の転勤で福岡に3年住んでいました。子どもたちが小さいころで筥崎宮や大濠公園、中州など、昔はゆっくり行けなかった観光スポットをめぐりました。今日の予定は18時からの大衆演劇のみ。15年前、同じ劇場に観劇仲間と来たことがありますが、今回はたまたまで、追っかけではありません(笑)。
Pokémonを始めてから初の博多なので、ポケ活(ポケストップを回し、ポケモンを捕まえる)しつつ歩きます。これは地図と連動しているので、遊びながら名所旧跡を回れるんですよ。開演時間に間に合うよう切り上げて、宿にリュックを置いて出かけました。東京も博多も曇り空でしたが、雨にはならず観劇後は川沿いを夜風に吹かれながら宿へ。

2日目 5月9日(木)
パソコンがないと早寝早起きです。
ゲストハウスは綺麗で、希望通り下の段でよく眠れました。スタッフの方も泊り客も外国の方が多いです。

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「ゆふいんの森」号と同じ路線を走るローカル電車に。

後発の特急はずっと後なのでこちらが早く到着します。窓から見える景色は一緒(負け惜しみ)。乗換の久留米で、久留米絣の端切れを見つけ、日田では時間があったので、外へ。ここ日田は大人気コミック「進撃の巨人」原作者・諫山創氏の出身地、関連グッズや銅像などがあるファンの聖地

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進撃の巨人 リヴァイ兵士長像
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進撃の巨人 ラッピング自転車

名物とりめしのおにぎりを食べつつ、文庫本を読みふけるうちに別府到着。
大分からこちらに向かってくれた旧(級)友と改札で再会し、18時開演の劇を前に腹ごしらえ。別府駅のモールで、とり天+とり麺の定食。鶏肉が柔らかくて美味しい!劇場はデパート7階。お久しぶりの劇団で女性の総座長さんが上手だった記憶が。若い座員さんが増えていて頼もしい気がしました。友人は初の大衆演劇で「新しい世界を見ました」と感想。初めては、いくつになっても楽しいものです。来月も見てね、とおすすめ(笑)。
宿は元温泉旅館をゲストハウスに改装したので、玄関前に足湯があり、岩風呂の温泉にも入れます。こちらのスタッフさんも外国の方。日本語流ちょうです。2000年、別府にAPU(立命館アジア太平洋大学)ができて、外国からの留学生が増え、そのまま日本で就職する人も多いよと、友人。温泉に入って就寝。

3日目 5月10日(金)
北浜地区に泊まったので海がすぐ近くです。これは砂浜に生息するポケモンがゲットできるかも、と張り切って向かうあやしいおばちゃん。砂浜を往復すること〇回。1匹見つけた後、ポケ友にお土産をと粘りましたがそれきりでした。
次は別の旧友と豊後高田へ。「玉津東天紅」という中華やさんのような名前の映画館は、残念ながら金曜日はお休み。「昭和の町」としてレトロな雰囲気を残した商店街の中にあります。いつかここで映画を観たいものです。

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名物からあげ定食でおなか一杯、今度は特急ソニックで小倉に向かいます。湯布院回りと違って速いー。
初めて降りた小倉にも大衆演劇場はあったのですが、近くの劇場は閉館。暗くなってから知らないところを探すのは苦手なので3度目の観劇は取りやめ。せっかくのフリー切符を活用しようと、夕暮れの門司港を見に行きました。

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門司港駅(重要文化財)
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旧大阪商船ビル

どちらも素敵な建築!駅舎は大正時代の姿を復元したそうです。明日また来る予定。宿は銀行や大きな会社ビルの間の道を入ったビルの4,5階。3つの宿のうち一番安かった分、狭いですが、眠ってしまえばどうということはありません。どこでも寝つきがいいのは数少ない私の取柄です。

4日目 5月11日(土)
思わぬ伏兵がっ。上のベッドの人のいびきが大きかった・・・寝入りばなには不在だったので眠れましたが、5時ころ目が覚めてしまいました。ま、そのおかげでさらに早起きしてスタートできたと思えば。
さて最終日。朝食後、まだ開いていない”小倉昭和館”へ行きました。2022年に2度火災に遭い、2度目には全焼。存続を願うファンたちのクラウドファンディングや北九州市への署名嘆願などにより再建。2023年12月にオープンした劇場です。ニュースはこちら。開館時間よりずいぶん早かったので、中へは入れず外観の写真を撮っただけ。
門司から電車で下関へ、山口県に入りました。観光案内所で絵地図をもらって、北上します。長く歩くので、郵便局からあちこちへレターパック(全国どこへでも520円)を出しました。減った!リュックが軽くなって、金子みすゞさん、田中絹代さんゆかりの地など巡ります。

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顕彰の碑 はちと神様の詩文が左側に
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関門トンネル人道(780m)
唐戸市場でふく汁を食べ、海底トンネルを歩いてまた福岡県に戻りました。和布刈(めかり)からトロッコ列車に乗り(大人300円)10分で門司港へ。美術館や焼きカレーなど、心惹かれますが門司港レトロ地区の「松永文庫」へ向かいます。友人からの情報だけで個人文庫だと小さなところかと勝手に想像して探しましたら、なんと大きな建物「旧大連航路上屋」の1階に入っている(2013年から)立派な施設でした。

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新旧青春映画のポスターが並んでいます。流れる音楽も聴いて。
スタッフの手塚さん、凪さんとお話できました。

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*撮影許可をいただいています*

松永武氏が戦後個人で蒐集してきた膨大な資料を2009年北九州市に寄贈し、館長を勤めていましたが2018年永眠。遺志をついだスタッフの方が工夫を凝らした展示を続けています。北九州市の文化施設ということで入場無料ですが、国立アーカイブでも有料です。無料で裾野を広げた後は、100円なり200円なりでも有料にしてその分じっくり見てもらってもいいのではないでしょうか。予算も増えますし。映画研究家、映画ファンはぜひ足を運んでください。古いポスターの保存状態がとても良くて、松永氏の映画愛を感じます。
19時福岡空港発の飛行機で帰京。充実の九州の旅は無事に終了しました。
来月は札幌へ里帰りです。老母に会ってこなければ。(白)
posted by shiraishi at 20:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月07日

遅い桜も満開(白)

例年3月末には見ごろを迎えていた桜ですが、今年はずいぶんと遅れました。今日はどこもかしこも満開。小石川植物園も賑わっていました。原稿書き真っ最中ですが、ちょっと息抜き。(白)

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ソメイヨシノ

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ミツバツツジ

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ショカツサイ(ハナダイコン)

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ニリンソウ

posted by shiraishi at 17:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月17日

イスラーム映画祭9と、イランのお正月で大忙し♪(咲)

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3月16日(土)、私が一番楽しみにしているイスラーム映画祭が始まりました。
藤本高之さんが、どこからの支援を受けることなく、2015年12月に1回目を開催して以来、時期は違っても、毎年開催してきて、今年で9回目。実は、費用負担が大変で、開催を少し休むことも考えていたという藤本さん。

今回の作品紹介や関連コラムを収めた「イスラーム映画祭アーカイブ」(会場で映画祭期間中限定販売 1300円)の前書きに、藤本さんが今年も開催することを決めた理由が書かれています。 昨年10月のイスラエルのガザ侵攻と、名古屋シネマテークの閉館が、開催しなくてはと思った大きなきっかけとのこと。 このアーカイブも、ぜひ会場のユーロライブでお買い求めください。充実の内容です。

上に掲載した写真、小さいので見えにくいと思いますが、3/16『ハーミド〜カシミールの少年』、3/17『ファルハ』、3/23『憎しみ』完売御礼と書かれています。

さて、16日(土)10時から、1本目の『アユニ/私の目、愛しい人』 
シリアで、アサド独裁政権のもと、反政府の声をあげた人たちが強制失踪していることを追ったドキュメンタリーです。 シリアには、1983年に一度だけ行ったことがありますが、お隣りヨルダンから国境を越えた時から、地続きなのに、なぜか人々の表情が暗いと感じたのを思い出します。独裁政権下で抑圧されていたからなのだと思い当たります。
上映後に山崎やよいさんのトークもありました。こちらで報告しています。
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/502699243.html

2本目は、内戦の激しかった1995年のアルジェリアを舞台にした『私は今も、密かに煙草を吸っている』。藤本さんのミニ解説と私の感想をこちらに書いています。
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/502700353.html

2004年のフランス映画祭で上映された『ビバ!アルジェリア』に出演していて来日されたビューナさんとナディア・カシさんが出ていて懐かしかったです。
ハンマーム(お風呂)を舞台にした群像劇。ハイク(白い布)を纏った女性たちが、押し入る男どもと対峙する姿が圧巻でした。
イスラーム映画祭9のラストを飾って、3月24日(日)20:40から、もう1回上映されます。 体力が余っていたら、もう一度観ようと思っています。

2時頃に映画が終わって、当初は、早稲田大学で開催されるシリア関係の講演会に行くつもりでいたのですが、夜に蒲田で、イラン文化同好会ミーヌー主催の「ノウルーズの夕べ」が開催されることがわかり、早稲田は諦めました。

イラン暦では太陽が春分点を通過する瞬間に新年を迎えます。
今年は・・・
イラン/テヘラン 西暦2024年3月20日(水) 午前6時36分26秒
日本/東京 西暦2024年3月20日(水) 午後12 時06分26秒 です

ペルシア語で「ノウルーズ(新しい日)」と呼ばれるお正月には、16日は少し早い催しでしたが、ノウルーズの物語(絵本)や、ノウルーズにちなんだ詩の朗読、音楽の生演奏など充実の内容でした。
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もちろん、ノウルーズの飾り「ハフトシーン(7つのS)」も。
そのうちの「ソマーグ」は、ちょっと酸っぱい、日本の「ゆかり」のようなもので、これまで粉末状のものしか見たことがなかったのですが、初めて粉にする前のものを見ることができました。


ノウルーズの催しは、当日の20日のほか、いくつかご案内をいただいています。
23日・24日、イスラーム映画祭でたくさん映画を観る予定ですので、体力温存で、控えめに参加予定です。

posted by sakiko at 21:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年02月18日

映画は観れなかったけれど・・・ (咲)

2月16日(金)前々から、高校の同級生から国立映画アーカイブ上映企画 日本の女性映画人(2)の『ねむの木の詩うたがきこえる』(宮城まり子監督)と『遠い一本の道』(左幸子監督)を観に行こうと誘われていました。『ねむの木〜』が、4時20分からなので、その前にランチをという約束でした。
前々日に、16日の夕方用事が出来てしまい、私は映画を諦め、ランチと散策だけ一緒に。本来の目的は果たせませんでしたが、お天気が良くてお散歩日和。

本所吾妻橋駅で待ち合わせて、言問橋近くの鮪が売りの上総屋でランチ。 
牛島神社から隅田公園を抜けて、東武線の鉄道脇のすみだリバーウォークを目指しました。

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桜のような梅が満開!
東武線の高架下には、お洒落なお店が並んでいました。東京ミズマチというのですね。
しばらく来ないうちに、ずいぶん綺麗になっててびっくり。

すみだリバーウォークを歩きながら、電車が来る音がするとスマホを向けてシャッターを押しましたが、なかなか思うように撮れませんでした・・・ (動画の方が音も入って迫力あり)

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隅田川沿いに吾妻橋に向かって歩いていたら、柵の上にじっ〜ととまってポーズを取ってる鳥。ゆりかもめでしょうか・・・ 

映画は観られなかったけれど、春を感じたいい一日でした。


【国立映画アーカイブ】上映企画
日本の女性映画人(2)――1970-1980年代

会期は、まだまだあります!

会期: 2024年2月6日(火)―3月24日(日)※月曜休館
公式サイト: https://www.nfaj.go.jp/exhibition/women202312/
posted by sakiko at 20:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年02月04日

パレスチナを舞台にした『ピンク・スバル』の監督たちとアラブ料理を楽しみました (咲)

もう1週間以上前のことになってしまいましたが、1月27日(土)の午後、銀座のアラブ料理店「ミシュミシュ」でのイベントに参加してきました。
カフェバグダッドの久保健一さんと、映像ディレクターの比呂啓さんが企画した、「日本で食べるマクルーバ(アラブの炊き込みご飯)」の10回目にして最終回。フィナーレを飾って、イスラエル・パレスチナを舞台にした映画『ピンクスバル』の小川和也監督はじめ関係者が参加して、「パレスチナの思い出を語り合う」食事会というコンセプト。

『ピンク・スバル』 観たような記憶が・・・と思ったら、ちゃんと紹介していました・・・
http://www.cinemajournal.net/review/2011/index.html#pinksubaru
監督・脚本:小川和也
パレスチナ西岸地区に接するイスラエルの街タイベ。寿司職人のズベイルは、妹アイシャの結婚式の日に新車で彼女を式場に送りたいと、スバル・レガシィを購入するが、翌日、買ったばかりの車が跡形もなく消えてしまう。 アイシャは車が見つかるまでは結婚しないと言い出す・・・
パレスチナ西岸地区では車のディーラーが少なく、タイベの街の車泥棒による供給が重宝されているという車事情を背景にしていますが、人情やユーモアに溢れた楽しい作品。
2010年/イタリア・日本/アラビア語・ヘブライ語・英語・日本語/16mm/カラー/シネマスコープ/98分
後援:イスラエル大使館、駐日パレスチナ常駐総代表部
配給・宣伝:レボリューション  配給・宣伝協力:アップリンク

比呂啓さんによるメイキング映像(約30分)を観たあと、小川監督はじめ皆さんのトーク。
小川監督がパレスチナに関心を持つに至った原点は、9.11の時、比呂啓さんと一緒にニュージャージーにいたこと。その後、イタリアでのある出会いが、イスラエル&パレスチナを舞台に映画を撮ることに繋がったことを語ってくださいました。

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主演の小市慢太郎さんは、美術や衣装が思い通りにいかないアバウトさを楽しく語り、女優の川田希さん(写真左)はすぐに友達になれる素敵な人たちを肌で感じたと語りました。
エグゼクティブプロデューサーの田中啓介さん(写真右)からは、最初、三大宗教別に食事をしていたのが、日本人が入ったことによって皆一緒に食べることになって、あいまいな日本人だからこそ和をつくることができることが『ピンク・スバル』に参加して、一番感じたことという話が出ました。また、後援にイスラエルとパレスチナが仲良く並んだのも嬉しかったとのこと。
紛争のイメージばかりが伝わるイスラエル&パレスチナの人々の日常の姿が生き生きと描かれているのが、この映画のなによりの素晴らしさだったと、私も思い出しました。

さて、この日のメニューは・・・
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【前菜】ホンモス(フムス)、ババガヌーシュ(ナスのペースト)、ラブネ(ヨーグルトチーズ)            
【サラダ】タッブーレサラダ(イタリアンパセリやブルグルのサラダ)     
【温前菜】ファラーフェル(ひよこ豆のコロッケ)
【肉料理】海老とムール貝のタジン、コフタタヒーニ(アラブの棒状ハンバーグにゴマペーストをかけたもの) 

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最後に、お鍋をひっくり返す炊き込みご飯の「マクルーバ」
お鍋をトンカチで何度も叩いてひっくり返します。
それでも、鍋底に敷いていた茄子やトマトがくっついていて上手くご飯の上に乗らないのはご愛敬。
ヨーグルトに胡瓜を混ぜたものを一緒に食べると、なんともマイルドな味になって美味しかったです。

お腹が満たされたところで、今のパレスチナの状況を思い、申し訳なくなりました。
『ピンク・スバル』本編と比呂啓さんによるメイキング映像をセットでぜひどこかで上映してほしいものです。


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パレスチナの旗が掲げられた「ミシュミシュ」
東京都中央区銀座6-3-15 長谷第2ビル2F
posted by sakiko at 15:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする