2024年01月06日

元旦、トルコの監督さんから地震見舞いをいただきました (咲)

新年のご挨拶が遅くなりました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

新年早々、大地震に航空機の事故… 世界では戦争が収まらず… 
被災された人たちのことを思うと、のんびりお正月を過ごしたのが申し訳なくなります。

妹が大晦日も元旦も仕事だったので、年末年始を横浜の妹宅で過ごしました。
1月1日の0時ちょうどに汽笛が鳴って、そのあと5分ほどですが花火があがったのを部屋からみることができました。

元旦、お天気がよかったので、初映画の予定を変更して鎌倉へ。高校時代の思い出を胸に、静かな裏通りを歩いてきました。
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長蛇の列の鎌倉八幡宮を通り過ぎて、荏柄天神で少し並んで初詣。
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寿福寺から踏切を渡って、鎌倉川喜多映画記念館(残念ながら休館)の前を通って、小町通りへ。さすがにここはすごく混んでいましたが、穏やかな気分で、良い年になりそうと思いながら帰る電車の中で、能登で震度7のニュースを聞きました。

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去年SKIPシティ国際Dシネマ映画祭で取材したトルコ映画『エフラートゥン』のジュネイト・カラクシュ監督から地震お見舞いのメールをいただきました。何が自分にできることがあれば…と。私も何もできないでいるのに、お気持ちが嬉しいです。

2日、9時20分に高島町を通過する箱根駅伝を見送ってから、高校の同級生と2両連結バスのベイサイドブルーでハンマーヘッドへ。
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長めのいいイタリアンでランチ。

3日、やっと仕事が休みの妹と出かけました。伊勢山皇大神宮は、長蛇の列だったので、階段下からお参りして、そのすぐ近くの成田山横浜別院(野毛山不動尊)へ。
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日本が、そして世界が平穏な日々を取り戻せることを祈りました。


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2023年12月24日

イランの冬至の夜(シャベヤルダー)を楽しみました(咲)

冬至は、一年で一番夜が長い日。
ペルシアでは、7000年前から、この日を太陽の誕生する日として、お祝いする習慣があります。シャベヤルダー(シャブ:夜 ヤルダー:誕生)と呼ばれ、冬至の夜には家族や友人とスイカやザクロなどの赤い果物やナッツ類を囲んで、夜長、詩の朗読やおしゃべりを楽しみます。
コロナ禍があけて、今年はいくつかの集まりに参加することができました。
本来は、冬至の日(太陽が沈む時から一日が始まりますので、今年は12月21日)に行う行事ですが、12月16日(土)に一足早く、ペルシアの詩や映画を研究しているイラン人と日本人によるグループ「House of Minoo」の会が開かれました。
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シャベヤルダー定番のハーフェズの詩だけでなく、古典のルーダキーやサアディー、映画『あの家は黒い』の監督でもある女性詩人フォルーグ・ファッロフザードの詩などもペルシア語と日本語訳で朗読されました。
フェセンジャーン(柘榴のペーストと胡桃で煮込んだ鶏のシチュー)やスイカのデザートをいただき、最後には映画『ソルターネ・ガルブハー(心を支配する者』(1968年、ムハンマド・アリー・ファルディン監督)の主題歌を皆で大合唱。この歌がまた韻を踏んだ素敵な曲なのです。心に響きました。

12月21日には、イラン大使館でシャベヤルダー。
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スイカ柄の帽子を被った男の子も。
古くから冬至を祝ってきたペルシアの文化のお話のあと、ペルシア語を学んでいる日本人の方たちや、イランの少女たちの詩の朗読。
こちらも素敵な会でした。


12月22日 イランの絵本と靴下展@原宿see more glassへ。
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21日の夜にはインスタライブ「シャベヤルダーよもやま話」が開かれました。(すみません、大使館に行ってました・・・)
展覧会は28日(木)まで!
https://salamx2.exblog.jp/30491152/

12月23日 杉森健一さん著「ペルシア文化が彩る魅惑の国 イラン」出版記念パーティ@白金台ミーリーコレクション
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「イランの良さを伝える杉森」さんによるイラン愛溢れた1冊。これを読めば、イランに飛んでいきたくなること間違いなし。ニュースから受ける怖いイメージと違う優しいイランの人々の姿が垣間見れる素敵な本です。

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この日も美味しいイラン料理に舌鼓♪
まさにイランに浸った1週間でした。
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2023年12月17日

東京ジャーミィで世界平和を願いました (咲)

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西アフリカに行ってきました!
・・・と言いたいところですが、ここは代々木上原の東京ジャーミィ。

12月6日(水)〜12月21日(木)の期間、モスク隣接のトルコ文化センター2階で澁澤幸子さん写真展⁠「イスタンブルのモスク」が開かれていて、この写真は、12月10日 (日) 1時からの澁澤幸子さんの講演会「モスクとは」に行った時のもの。
実は、ご高齢の澁澤幸子さん、立ったまま元気にお話しされていたのですが、1時間ほど経ったところで急に座り込まれてしまいました。講演会はそこで中止になったのですが、その後、どうされていらっしゃるのか心配です。

心配しながら、写真展をゆっくり拝見。イスタンブルに3000位あるというモスクの中から、あまり有名でないモスクを選んでの写真展。解説もたっぷりあって、興味を惹かれました。

写真展を観終わって、モスクに行ったら、ちょうど3時の集団礼拝が始まりました。
2階の女性席から眺めていたら、1階に西アフリカと思われる衣装の男性が何人もいらしてました。
終わって出てきたところで、日本人女性とアフリカの男性の結婚式があったことがわかりました。それが上記の写真という次第。
新婦の方に、長老の男性が、「イスラームではお母さんが一番大事。おおいばりで暮らしてください」と語っていました。(母になれなかったら、どうなるの?という思いが、ちょっとよぎりました)

12月15日(金) かつて埼玉の与野にあった中東ミニ博物館の常連仲間のお一人が先日80歳を迎えられたのをお祝いして集まることになり、澁澤幸子さんの写真展と金曜礼拝を目的に東京ジャーミィで集合。
ところが、写真展は金曜日閉館でした・・・
(場所を決めた私、申し訳ない限り)

12時45分から金曜礼拝が始まりました。
続々人が集まって、外にもお祈り用の絨毯風のビニールシートを敷き詰め始めました。
友人がスカーフを忘れてきたというので、いつもなら正面入口を入ってすぐのところにおいてある貸し出し用のスカーフを取りに行こうとしたのですが、この日はそこから女性が入れませんでした。
女性専用の入り口は、モスクの右端にあって、2階の女性席にはミナールにあがる狭い螺旋階段をあがっていきます。
この日は、2階も結構混みあっていました。

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イマームがミンバル(説教壇)の上からアラビア語でお話しを始めました。ムスリムの皆さんはわかるのかなぁ〜と思っていたら、その後、トルコ語、日本語、英語でも説教をされました。 日本語の時には触れなかったのですが、その前のところで「パレスチナ」と聞こえた部分がありましたので、きっと今の状況について触れられたのだと思います。
日本語の部分では、「お互いを憎むことなく敬い平和な世界」をといったことをお話しされていました。
この日の集団礼拝にも、ほんとにいろいろな国の方が集っていました。
ムスリムだけでなく、全世界の人々がこうして共に気持ちを同じにすることができるはず。
なんとか平和共存できる社会になってほしいものです。


★これまでにシネジャで紹介してきたパレスチナ関連の映画の記事をまとめてみました。
どの作品も平和共存を願ったものです。
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パレスチナとイスラエル関連の映画を紹介したシネマジャーナルの記事
http://cineja4bestfilm.seesaa.net/article/501777237.html



posted by sakiko at 11:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年11月26日

インド細密画展@府中市美術館と、外語祭でペルシア&アラビア語劇 (咲)

11月25日(土)
東京フィルメックスの会期中でしたが、外語祭のペルシア語劇が観たくて、フィルメックスはお休みに。
府中市美術館で開催されている「インド細密画」展が、11月26日迄だったのに気がついて、外語大に行く前に寄ってきました。
前日行ったMさんに、どれくらい時間を予定した方がいいか伺ったら、彼女は閉館まで1時間半しかなくて、ちょっと駆け足になってしまったので、2時間はみた方がいいとのこと。

美術館へは府中駅から武蔵小金井駅南口行「武71」のバスで行きました。天神町二丁目下車すぐ。
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壁に大きく掲げられた美しい細密画が出迎えてくれました。
(本物は、すご〜く小さいです。)

今回の展覧会は、日本画家、インド美術研究家の畠中光享氏が半世紀に渡って収集したインド美術コレクションから細密画の優品およそ120点を紹介するもの。
16世紀後半から19世紀半ばに、ムガル帝国やラージプト諸国の宮廷で楽しまれたインド細密画。解説が充実していて、ムガル絵画とラージプト絵画の違い、それぞれが影響しあったこと、題材についてもわかりやすく説明されていて、2時間でも足りない位でした。

展覧会は、今日(11月26日)までですが、府中市美術館の特設サイトが充実していますので、行けない方は、ぜひこちらをご覧ください。
インド細密画  特設サイト
http://fam-exhibition.com/india2023/

府中市美術館から外語大へは、「ちゅうバス 多磨町行き」で多磨霊園表門で降りて、歩いていきました。10分ちょっと。

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ペルシア語劇『七王妃物語』14;30〜15:20
2年生による語劇。
学生さんより「素敵なロマンス劇を美しい詩とともに精一杯行います。また今回の劇では舞踊や楽器の演奏にも挑戦します」とご案内をいただいていました。
詩の朗読も美しく、ダフ(タンバリンのような打楽器)に合わせての踊りも素敵でした。

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この日は続けて、16時からアラビア語劇があるので、合間に1年生による各国の料理を覗いてみました。
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ペルシア語科の「ほしゅまぜ屋」(ほしゅまぜ:美味しい)は、キャバーブを焼くのに時間がかかっていて諦めました。
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1周して、あれこれ眺めて、アフリカ地域専攻 Kukutana (ククタナ)で、 マフェ(ピーナッツバターとトマトのシチュー)をいただきました。500円。

アラビア語劇 16:00〜16:50
演目は「民衆の失敗」
シリアのホームコメディーが原作。
フランスに留学して医学を学んで帰ってきた青年アーティフを迎えるのに、祖父や父がサプライズで花嫁や診療所を用意しているのですが・・・ という物語。楽しいドタバタ喜劇でした。

最後に、講義棟での企画展示も覗いてみました。
もう終了時間間際だったのですが、「外大生と戦争」の特別展示をみることができました。
今年は、学徒出陣から80年。1943年10月、父が東大に入学した直後に文科系学生の徴兵免除が解かれ、12月10日に海軍に入隊しているので、感無量の展示でした。
父は無事終戦を迎え、復学できましたが、戦死した多くの方のことを思い涙・・・
posted by sakiko at 11:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年10月22日

10年はあっというまでした(白)。

10月22日(日)

今日は初めて降りる「新中野」駅へ。シネジャスタッフの(梅)さんが亡くなって10年になります。
4年の闘病の末、東京国際映画祭の期間中に旅立ちました。Facebookに残した投稿が「皆様には日頃から大変お世話になりました。ありがたすぎて笑っちゃうほど。楽しい思い出いっぱいです。ありがとう」最後までしっかりして(梅)さんらしいなと泣けました。
締め切りのたびに(梅)さんがいたらなあとため息をつき、映画祭になるたび思い出していました。もう10年経ってしまったのかー。

旦那様がギャラリーを借りて、彼女の書いた記事やたくさんの写真を展示、私たち昔の仲間や友人を招待してくださいました。7回忌、13回忌とかでなく、かつての友人たちが集まって思い出話に花を咲かせるというイベントです。全く湿っぽくなく美味しいものを食べながら、ワイワイとおしゃべりに興じる私たち。

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(梅)さんもあの場に来ていたに違いない。(白)


posted by shiraishi at 19:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする