2017年04月21日

ココロヲ・動かす・映画館 ○ オープニング前夜祭 2017年4月14日

2017年4月15日、吉祥寺にプレオープンしたミニシアター「ココロヲ・動かす・映画館 ○」の前夜祭に行ってきました。(暁)
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この映画館は、ココロヲ・動かす・映画社 ○ が作っている映画館ですが、樋口義男代表がこだわりをもつあまり、オープニングを迎えてもまだ作り続けている状態ということで、オープニングセレモニーは吉祥寺駅南口にある武蔵野公会堂で行われました。もう30年以上武蔵野市民なので、この公会堂には何度も行っていますが、ここ何年も行ってなかったので久しぶりの公会堂でした。
ココロヲ・動かす・映画社 ○は、昨年(2016年)『私の少女時代〜Our Times-』『ニーゼと光りのアトリエ』を配給・公開し、今年4月『マイ ビューティフル ガーデン』を公開していて、『ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー』『アムール、愛の法廷』が5月公開を控えていて、さらに『THE KIDS』『レイジー・ヘイジー・クレイジー』『ダイ・ビューティフル』なども配給&公開予定ですが、映画館まで作ってしまうとは。
14日のオープニングセレモニーには、吉祥寺にあったバウスシアター(2014年閉館)元支配人の本田拓夫氏がゲスト出演。
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左 本田拓夫氏 右 樋口義男氏

樋口氏 子供の頃から映画が好きでした。小学校の頃、すでに一人で映画館に通っていましたし、大人になってからはバウスシアターが好きでよく通っていましたが、バウスシアターが閉館して残念に思っていました。
映画の道を目指してやってきて、映画を買い付け、配給する仕事を始めましたが、なかなか上映してくれる映画館が少ないということもあり、映画館を作ることにしました。ちょっと尖った吉祥寺文化が好きだったし、作るなら吉祥寺しかないと思い、吉祥寺の街に作ることにしました。
バウスシアターでやっていた、映画以外の活動(音楽や落語など)も継承し、吉祥寺からの文化の発信を目指したいと思います。
1階は劇場、2階には映画を観ることができるカフェ、3階はイベントスペースということで活用していきたいと思います。ただ、こだわりすぎて、本日までまる3日徹夜して劇場を作る作業をしてきたのですが、まだ工事中のところが残っていて、こちらで前夜祭をすることになりました。
明日(15日)は、とりあえず1階だけがプレオープンになり、シークレット上映を行います。そのあと4月末頃にオープンし、最初の1ヶ月はリメンバーバウスというオープニング特集をします。また吉祥寺に馴染みの音楽家の映画を考えています。たとえば高田渡さんの映画とか…。
デズニーランドのような総合エンターティメントを目指したい。ということで、まだ映画館は完成していないのですが、むりやりデズニーランドのオープンと同じ日をプレオープンの日にさせてもらいました。
(詳細:シネマジャーナル99号に樋口義男代表インタビューを掲載しています。またHP掲載も予定しています)
樋口義男氏_R.jpg 本田拓夫氏_R.jpg


本田拓夫氏 90年以上前の父の代に井の頭会館、吉祥寺ムサシノ映画というバウスシアターの前身の劇場があったのですが、その後、1980年代にバウスシアターをつくりました。戦後の高騰期を経て、70年代、80年代は映画にたくさんの人が来たし、バウスシアターにお客さんがついてきました。映画だけでなくいろいろなことを企画し実行しました。
ココロヲ・動かす・映画館 ○(ココマル)も映画だけでなく、空間を利用していろいろ企画し、試みたらいいのではないですか。映画の力で人が集まるところができればいいなと思います。
また、新人発掘、発表できる場もほしいですね。

樋口氏 新人発掘はぜひしたいと思います。いろいろなことを試みたいと思います。また、今、私はぞうの花子の映画も作っています。できたら年内に作り終わり、ここで上映できたらと思います。
この映画館を作るにあたり、たくさんのボランティアの方が協力してくれました。協力してくれた方たちも舞台に上がってください。
と言い、10人くらいの方たちが舞台に。
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皆さんが「映画館を自分たちで作るというような経験はめったにできることではない、貴重な経験をさせてもらった。映画館ができることにドキドキワクワクです」と語っていた。

映画館ココマルは4月15日にプレオープンをした後、一旦上映を休止し、本オープンにむけ準備を続けているようです。
ココロヲ・動かす・映画館 ○ フェイスブック
https://www.facebook.com/cocomarutheater/



posted by akemi at 06:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月30日

故郷・神戸で、映画愛にあふれる「元町映画館」を訪ねました (咲)

小学校の同級生と集まることになって、25日〜27日、生まれ故郷の神戸に帰ってきました。
今回、是非訪れてみたいと思ったのが、5年前に出来た「元町映画館」でした。映画を愛する人たちが集まって、非営利団体である一般社団法人という形態で運営しているミニシアター。
(公式サイトの「元町映画館について」に設立の経緯や運営方針が出ています。ぜひお読みください!http://www.motoei.com/about.html
事前に調べてみたら、なんと、『サイの季節』を上映中。これは、バフマン・ゴバディ監督のインタビュー記事を掲載した94号を売り込むチャンス!

25日、親友と神戸の町をぶらぶら。台風の影響で雨が激しく降ってきたので、アーケードになっている元町へ。いつもは元町に行っても、風月堂のある3丁目あたりまでしか行かないのですが、雨なのでアーケードの終点まで行ってみました。神戸駅に近い元町の終点には、小さい頃には三越デパートがあったのですが、今は閑散としています。でも、神戸らしい品のいいお洒落な店も点在していて、雨のお陰で新たな発見がありました。

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4丁目の元町映画館も通りかかりましたが、この時はシネジャを持参してなかったので、外観の写真だけ撮らせていただきました。ミニシアター系映画のチラシがたくさん!

翌日、あらためてシネジャ94号を持参して元町映画館を訪ねました。
受付にいた男性二人が、表にいらした支配人の林未来さんに声をかけてくださって、いろいろとお話を伺うことができました。
なによりラインナップが多彩。一日、入れ替え制で6本上映しています。(上映時間により5本の時も) 新作は神戸で上映予定の決まっていないものをできるだけ取り上げたいとのこと。
「上映作品は、支配人さんや運営理事の方たちの好みで決めるのですか?」とお伺いしたら、「それはお客様本位です」と、きっぱり。
「『ムカデ人間』もやります」とおっしゃる通り、ほんとに幅広いジャンル。
ゲストを招いてのイベントや、元町商店街のお店とのタイアップ企画なども多彩。
ここで、神戸映画サークルの例会も開かれるようです。
映画館で映画を観たくなる魅力的な映画館だなぁ〜と、神戸の人がうらやましくなりました。
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2階は待合室になっていて、5周年にあたり、これまでに上映した映画のチラシが年ごとに張り巡らされていました。
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支配人 林未来さん(右端)とスタッフの皆さん
(カメラのモードがなぜだか黄色になってしまってました。すみません・・・)

シネマジャーナルを毎号定期的に置いてくださることになりました!
神戸の皆さま、ぜひ、元町映画館でシネマジャーナルをお手にとってご覧ください。
posted by sakiko at 20:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする