2017年11月25日

現代美術アーティスト:シュー・ビン初監督作『とんぼの眼』を東京フィルメックスで (千)

11月24日(金)10:00〜中国出身の現代美術アーティスト:シュー・ビンさんの初めての映画作品『とんぼの眼』を観て来ました。普段、仕事柄 現代美術に囲まれてるので、とても気になっていたし「監視カメラの映像のみを使って映画をつくる」と言う そのアイデアが、どう仕上がっているのか?!

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(c)中国 / 2017 / 82分 / 監督:シュー・ビン(XU Bing)
尼僧になる修行をやめ、俗世間に戻った若い女性チンティン。やがて彼女を一方的に愛していた若者クーファンはインターネットの動画サイトで活躍するアイドルがチンティンなのではないかと思い始める…。
 
中国国内に設置されている膨大な監視カメラの映像をパッチワークして、ちゃんと ひとつの物語に成っていた。それぞれ画質も違うし粗くて正直、鑑賞するには体力が要ると思ったけど(苦笑) 編集と脚本の勝利。編集はジャ・ジャンクー作品も手掛けているマチュー・ラクローさん、脚本は詩人でもある監督の奥様が担当、音楽は半野善弘さん。上映後にはQAもあり https://youtu.be/_e7SPB_0NBs

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QAで、やはり脚本を画像編集に合わせて都度都度書き変えなくてはならず大変だったとのこと… アーティストなので美術館等での上映も考えており「美術館上映用に編集し直したい」とも… そちらも観てみたいです。フィルメックス上映会場のひとつである朝日ホールのロビーには監督のファンがイッパイ!! サインをもらう行列ができてました。私もお話ししたかったけど、その行列を横目にして退散… これにて私のフィルメックスも計5本を鑑賞して終了となりました。あまり観れなかったなあ残念無念、、 フィルメックス映画祭のメイン会場である有楽町マリオンには綺麗なイルミネーションもありました。 (千)

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★第18回東京フィルメックス
2017年11月18日(土)−11月26日(日)
有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇 他にて
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2017年11月24日

東京フィルメックス ワン・ビン監督の最新作が観たくて朝6時起き!! (千)

11月22日(水)朝6時に起きて7時のバスに飛び乗りJR最寄駅へ。朝10時から上映されるワン・ビン監督ドキュメンタリー『ファンさん』に、なんとか間に合いました。今回、有給を使ってばかりいて残り少ない貴重な有給をワン・ビン監督の最新作を観たいがために申請。そのため、どうしたって期待してしまう…そして私の期待を裏切らないワン・ビン監督、世界一大好きだ!! 有楽町マリオン11階、朝日ホールで叫ぶ(心の中で)。

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(c)香港、フランス、ドイツ / 2017 / 87分 / 監督:ワン・ビン (WANG Bing)
映画の舞台は中国南部の田舎町。67歳になる老女ファンさんは病院でアルツハイマー病を治療していたが入院中に悪化、手の施しようがなく自宅に返される…自宅のベッドで寝たきりのファンさんの表情を鮮明にカメラは記録しているのだが 死が近づくにつれ微妙に表情が変わってゆく、リアル・ホラーだよ… 先月、私は叔父(父の弟70代)を亡くしたばかりなので、正直、観ていて辛かった… ベッドを囲む娘さん、親戚のおばさん達は甲斐甲斐しくファンさんの介護(看護?)をするが、男たちは、ただその様子を見ているだけ、口先だけは達者で 何もしない… あげくのはてに釣りへ出掛けたりしちゃう。ほんと男って、 以下 省略。
日本にも「ファンさん」は沢山いると思う。母が「ファンさん」になったら娘である私には何が出来るだろう…とか、いろいろ考えさせられた。


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(c)台湾 / 2017 / 105分 / 監督:ホァン・シー(HUANG Xi)
二本目、台北生まれホァン・シー監督『ジョニーは行方不明』 間違い電話の主・ジョニーを背景に、美人女子ツー・チーと、ツー・チーの住むマンションのオーナー家族、そのオーナー家族に雇われている職人イーフォン、この3つ位のストーリーが交差する… おばちゃん、途中でワケわかんなくなっちゃったよ、、 とにかく主演の女子が綺麗だし終始ビキニぽい姿でウロウロしていて、台湾て沖縄より南国で暮らしやすそうだなあと。台北の下町ぽい所が舞台で、音楽も心地良かった。現地台北の映画祭では4つの賞を受賞したそう。上映後、ホァン・シー監督のQAもあり
http://filmex.net/2017/news/missingjohnny
師匠ホウ・シャオシェン監督に、2時間超編集版を見てもらったら「疲れるね」と言われ編集し直したこと(今回の上映は105分でした)、東京が大好きだから、もっと滞在したかったのに仕事の都合で台湾にトンボ帰りの来日だったため「残念です」と日本語で強調していたことが印象に残りました。


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(c)ブラジル、ロシア、インド、南アフリカ、中国 / 2017 / 111分 / 監督:ウォルター・サレス、アレクセイ・フェドルチェンコ、マドゥル・バンダールカル、ジャーミル・X・T・クベカ、ジャ・ジャンクー(Walter SALLES, Aleksey FEDORCHENKO, Madhur BHANDARKAR, Jahmil X.T. QUBEKA, JIA Zhang-ke)
三本めはジャ・ジャンクーがプロデューサーをつとめ、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの五カ国の監督たちが「時間」をテーマに制作したオムニバス映画『時はどこへ?』 5本とも面白かったが、とくに私好みだったのは やはりジャ・ジャンクー監督の『逢春』 中国は一人っ子政策が終わり、ふたりめのこどもを持つことができるようになった。妻も、ひとりっこの娘も兄弟姉妹を望んでいるにもかかわらず、まず夫は「金が無いからムリぽ」と… ほんと男って、 以下ふたたび省略。

私がもともと東京フィルメックスへ初めて行ったのは2007年、ジャ・ジャンクー監督の映画が観たくて有楽町朝日ホールへ向かったのでした。あれから10年も経つなんて…。 (千)


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2017年11月23日

『まともな男』ミヒャ・レビンスキー監督インタビュー

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■ミヒャ・レビンスキー監督プロフィール
1972年ドイツ カッセル生まれ。スイスのチューリヒで育ち、ジャーナリスト、脚本家、音楽家として活動。2005年に監督デビューを果たす。2008年に発表した初長編『Der Freund』はスイス映画賞作品賞に輝き、この『まともな男』(原題:Nichts passiert)は脚本賞を受賞しています。

新宿K'sシネマで上映中の『まともな男』ミヒャ・レビンスキー監督が初来日、お目にかかりました。
フリーペーパー「YABO」のライターさんと合同取材です。試写で知り合って初めて一緒に取材することになりました。前もって質問事項をちょっと打ち合わせできたので、短い時間でスムーズにお話しが聞けたと思います。
若い女性の通訳さんもテキパキして言葉選びの上手な方でした。
特別記事のアップは後にして、とりあえずこちらで公開いたします。
* * *
インタビュー(C=シネマジャーナル、Y=YABO)

C:主人公のトーマスに「なぜそちらを選ぶのか?」という疑問や感想がたくさん出て来る作品でした。本国スイスでヒットしたというのは、共感する方が多かった、または自分だったら、と考えさせたからでしょうか?

監督:うーん、簡単に言うと、トーマスに共感したのは男性が若干多く、女性は「なんで?」という方が国を問わず多かったです。(C:そうそうそう)
それは女性の方が、いざというときに問題と向き合う勇気を持ち合わせているというか勇敢であるからじゃないかと思います。

Y:日本には「イヤミス」というジャンルがあります。私も観ている間気持ちがざらざらして、観終わった後いやな気持になるというか、不安になる映画でした。もし監督がトーマスの立場だったら、ザラに「秘密にしてほしい」と言われたときどういう選択をしましたか?

監督:正直言ってわからないですね。いつもいつも考えることですが、たとえばですよ。ドイツではホロコーストを今も現実にある問題として捉えて、過去にしきれずにいます。みんな早い段階のうちに声を上げたい、何かすればよかったと思っています。自分自身良い人でありたいから、すぐに警察に行けばいいと思ってはいても、実際にできるかどうかはわからない。あなただったらどこでアクションを起こしたと思いますか?

Y:難しいですね。私もやっぱりその時になったら、どこでと言われると迷ったと思います。

監督:昨日(取材を受けて)話していたのですが、日本には「ノー」という文化がない。相手に「ノー」というのは無礼だと思われてしまうので、難しいと聞きました。
あのシーンで女の子の方も言い出すことは難しいのではないかと思うんです。「自分が悪かったのかもしれない」「思わせぶりなことをしていたのかもしれない」と思って、なおのこと言えないんじゃないかと。

C:私はトーマスが最初の段階で奥さんに話してほしかったです。でもちょうど家庭不和だったりしてできない。監督の書かれた脚本はこの後でも問題が起こるたびに障害を用意しています。上手い脚本だなと思いました。

監督:人生においては多くの障害があるものです。叫び声が聞こえたとします。なんだろう、何か起こっていると外に出ようとしたら寝間着だった。出られないとか、ね。この映画の奥さんも何かあったような気がしている、けれども自分は静かに仕事を進めたいので、何もなかったと思いたいのかもしれません。

C:トーマスは押しに弱い人ですよね。奥さんに対しても「大丈夫、まかせとけ」と何かにつけ言い、頼ってほしがってる気がします。アルコール中毒気味なのも打ち明けられずにいるのは、良い夫でいたい、男としてのメンツにもこだわる人なのかなと思いました。感想ばっかりになっちゃってますね。

監督:僕も全く同感です。誰しも“承認欲求がある”というか、人に認められたい愛されたいと思っています。愛されることに依存している人は弱いものです。トーマスはそれが特別に強い人です。いつも愛してもらいたいと思っているので不安にかられているんです。もし僕がトーマスにアドバイスできるなら「そんなに皆に好かれなくてもいいんじゃない?」「そしてここぞという時に正しい行いができる人になればもっと愛してもらえるかもね?」って言ってあげたいですね。

Y:公式インタビューでは2人の子供の父親になり私生活の変化で疲れていたとありました。監督ご自身の経験が奥さんの気持ちに反映されていますか。

監督:日本ではどうかわかりませんが、一般的にヨーロッパでは結婚すると全てできなくてはいけないんです。男性が仕事をして女性が家庭を守るというだけでなく、何でも平等にクリエイティブでなくてはいけないし、稼がなくてはいけないし、子どもとの時間も作りたい。そして夫婦としてペアでもあり続けたい。それはとっても難しいことですよね。だから…ちょっと入っているかもしれません。

C:いろいろな問題を含んでいる作品ですが、中でも大きいのは上司の娘であるザラがレイプされたことだと思います。15歳の少女の気持についてどのようにリサーチされたのですか?

監督:まず本をたくさん読みました。ザラ役のアニーナ・ヴァルトは当時18歳で、演劇学校の経験もあるすばらしい女優でしたので、彼女と一緒に性被害に遭った人の相談センターに行きました。ここにロゴがあります(と協賛各社のロゴの一つを指さす監督)。そこにはたくさんの事例があり、ほんとうに驚きました。一件一件のケースが全て違って、その後の反応や経過も違っていました。元気にしていたかと思ったら突然鬱になったり、直後でなく大分たってから不安になったりしていました。こんなデリケートなテーマを映画で扱って、という批判もありましたが、私たちが訪れたセンターは、レイプの問題は、当事者よりもその後事情を知った周囲の人たちの問題が一番多い。その人たちへ対してのアプローチとして重要だからと、この映画を後援してくれたのです。

Y:ザラは事件の後で「アフターピルが欲しい」と主人公に頼みます。15歳の少女がアフターピルを知っていることに驚きました。スイスでは性教育の一環として、一般に知られているのでしょうか?

監督:普通に知られています。逆にこれは問題かもしれません。というのはティーンエイジャーが軽はずみに避妊もせずにいて「アフターピルがあるからいいや」ということにもなりがちです。

C:日本は酔っ払いに寛容な国だと思っているのですが、トーマスが飲酒をした後運転したり、セラピーを受けているにもかかわらず心の弱さからお酒に手を出してしまいます。飲酒は重要な問題ではありませんか?

監督:日本もスイスも礼儀正しくしなければとか、付き合いを良くしなければとか、たくさんコントロールされていると思います。肩の力を抜いてストレスをなくすツールとして、アルコールは有効です。トーマスの場合は飲酒そのものより、その原因となるものがたくさんあるのでそちらが問題です。彼はちょうど圧力鍋のような状態でいるんです(笑)。

Y:監督のこれからのYABO(野望、希望)を教えてください。

監督:またこのようなジャンルのよくわからないような映画を撮ることができて、同時に家族との時間もきちんととれて、仕事と両立できたらいいなと思っています。
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http://www.culturallife.jp/matomonaotoko
★2017年11月18日(土)より 新宿K‘s cinemaほか全国公開中!
posted by shiraishi at 16:45| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

東京フィルメックス 中国映画『シャーマンの村』 病を治すのも神頼みの寒村  (咲)  

11月21日(火) 11:20〜
『シャーマンの村』Immortals in the Village / 跳大神
中国 / 2017 / 109分 / 監督:ユー・グァンイー(YU Guangyi)

中国東北部の村のシャーマンたちを4年以上にわたって追ったドキュメンタリー。
貧しい村で、病気に罹ると、まずはシャーマンに邪気を払ってもらう村人たち。
医療費が高くて医者にかかれない事情が切々と伝わってきました。
病は気からとはいえ、病を邪気を払うだけでは治せないことも。
シャーマン自身、妻は38日間の闘病の後、あの世に旅立ちました。
交通事故に気をつけろとシャーマンから予知されていた息子も交通事故で命を落とします。
ある家から火が出ます。シャーマンにも手に負えなくて、燃え盛る家を見守るしかありません。
それでもシャーマンたちを信じたい村の人たち・・・
若い人たちが都会にどんどん出て行って、消え行く文化を捉えた一作。

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上映後、ユー・グァンイー監督が登壇。
東京フィルメックスには4回目の参加。「コンニチハ。外国に来たというより、親戚のところに帰ってきた思い」と優しい笑顔の監督。
撮影地は、中国東北部の監督の故郷の村から8キロのところにある黒龍江省五常市の村。
ハルビンからは230キロの地。
シャーマンたちとの出会いは、東京フィルメックスでも上映された監督の前作『最後の木こりたち』(2007)を撮り始めた2004年頃。撮影は2007年秋から。
東京フィルメックスでの上映がワールドプレミア。撮影開始から、10年経っての初お目見えとなりました。

「医療が充分整ってなくて、医療費も高い中、シャーマンたちが人々の心のよりどころになっています。神の導きに従って、人間がどう生きるかを描きたかった」
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監督も村の人たちも漢族。少数民族の文化だったシャーマンが漢族にも入り、山東省や河北省に多かったものが、黒龍江省にも入ってきたのは百年ほど前。「文革時代には、宗教が一切禁止されて、あまりにも暗い時代だったので話したくない」と語る監督。
今は、政府としてはシャーマンの存在は見て見ぬふり。奨励も反対もしていないとのこと。

この村の人たちには見てもらえたのかとの質問には、「映画は国の指導者や都会にいる人が観るものと思っています」との答えが。もっとも、前作を出演した村の人たちに観てもらったら、リアルに撮られていて子どもたちにも観てもらえると喜んでくれたとか。『シャーマンの村』の人々もいつか映画の中の自分たちや親世代を観て、嬉しく思ってくれることでしょう。

東京フィルメックス ディリーニュースでQ&Aの詳細をどうぞ!
11/21 『シャーマンの村』ユー・グァンイー監督Q&A
http://filmex.net/2017/news/immortalsinthevillage

★『シャーマンの村』は、11月23日(木)21:15から、もう一度上映されます。



posted by sakiko at 12:32| Comment(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月22日

東京フィルメックス 中国映画『氷の下』ロシアの美しい風景と複雑なストーリーにため息 (咲)

『氷の下』The Conformist / 氷之下
11月21日(火)14:40〜 鑑賞。  

ロシア語の看板の町並みから一転、林の中へ。どうやら違法カジノ。
男が事件に巻き込まれ、その場から逃げる・・・

ロシア語の看板の町並み
凍りついた大河
列車がたくさん並ぶ引っ込み線
雪の積もる極寒の中、ロシア正教の洗礼の儀式・・・

ユー・リクウァイの映し出す映像にため息の2時間でした。
でも、話がよく飲み込めなかったところも。
上映後のQ&Aで司会を務めた市山尚三さんが「最初、DVDで観て、ストーリーは把握しきれなかったけど、演技は凄いしロケ地も凄いと、フィルメックスに呼びました」とおっしゃって、ほっ!
もっとも、大きな画面で日本語字幕付きで観て、納得ともおっしゃったのですが、一度ではちょっとわかりにくいのは確か。
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「ストーリーを組み立てるのに、因果関係が明解なものにしないように考えました。1→2→3と順番に進むのでなく、1→3→4で2の理由が語られるような描き方をしました」とツァイ・シャンジュン監督。
なるほど、わかりにくかったはず!

犯罪に巻き込まれて逃走して、謎の美女と出会ってという物語が現代の中国で展開するフィルム・ノワールを踏襲したスタイル。 

英語のタイトルの意味は 「流れに生きる人々」。
社会の流れの中で必死にあがいて生きようとするけど、流されてしまうという意味合い。
激変する中国の社会の底辺で生きる人の魂の変化を撮らないといけないと本作に取り組んだとのことです。

ロケ地に、冬の冷たいきりっとした雰囲気の中で、人間の欲望が覆い隠されていることを描き得るような土地をと、中国とロシアの国境の町を選択。
辺境の地域は中国では代表的な金儲けのできるところ。中国、韓国、ロシアから人が押し寄せて、欲望と犯罪の温床となっているのだとか。
ロシアはハバロフスク。アムール河をはさんで反対側は中国。電車で10数分で着いてしまうところ。

30年ほど前に、中央アジアに行くのに、新潟からハバロフスク経由で行ったことを思い出しました。9月だったので、アムール河も凍ってなくて、クルーズを楽しみました。
新潟からわずか1時間半だけど、しっかりロシアの町。美しい街でした。

『氷の下』は、11月22日(水)21:15から、もう一度上映されます。
ぜひご覧ください! 
posted by sakiko at 09:46| Comment(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする