2017年04月02日

4月1日 レスリー・チャンを偲んだ日に知った『ムーンライト』と、レスリーの素敵な関係(咲)

「4月1日、お花見大丈夫?」と3月初めに聞かれたとき、4月1日・・・何か引っかかるなぁ〜と思いながら、「大丈夫」と答え、埼玉の旧中東ミニ博物館の常連仲間との恒例のお花見と墓参をこの日に決定。すぐに、あ、いけない、レスリー・チャンの命日だったと気付きました。こんな大事な日を忘れるなんて!  あうんの呼吸で、かつての追っかけ仲間と集まり、レスリーを偲ぶ日なのに・・・ お花見は昼間だからいいっか〜と思っていたら、今年は桜の下での宴でなく、お花見の後、馴染みの居酒屋で宴にしようということに。幹事の一人として、特権行使。5時開店のところ、無理を言って4時半に開けていただくことに。
かくして、6時に失礼して銀座へ。 思えば、レスリー・チャンの東京での初めてのコンサートの時も、中東ミニ博物館での懇親会を途中で抜けて、ウキウキしながら東京フォーラムへと向かったのでした。1997年1月25日のことです。

さて、レスリーを偲ぶ会。今年は、大阪と福岡からもお仲間が駆けつけてくれて、7人集まりました。レスリー・チャンのファンの方が運営していた「掲示板」で知り合ったお仲間。今や、「掲示板」を知らない方も多いですよね。 オフ会(これも死語?)で顔を合わせ、香港のコンサート、日本でのコンサートやサイン会と、レスリーを一緒に楽しみ、2003年4月1日以降は、悲しみを共にしてきた友たち。レスリーがいなければ、決して知り合うことのない、年齢も職業もまったく違う人たち。 まさにレスリーが遺してくれた宝物なのです。

で、どの映画のレスリーが好き? と、あらためて一人一人あげたら、『欲望の翼』『さらば、わが愛/覇王別姫』『楽園の瑕』『君さえいれば/金枝玉葉』『ブエノスアイレス』、あ、『上海グランド』の許文強(ホイ・マンキョン)もいいわねと、ほんとにさまざま。ちなみに私は『狼たちの絆』。

「なんといっても『ブエノスアイレス』のウィン」というマダムから、『ムーンライト』に『ブエノスアイレス』を髣髴させられる場面があると聞いて観にいったとの言葉が。思えば、物語が進むにつれ、男性二人の話とわかってくるのですが、そこへきて、カエターノ・ヴェローゾの「ククルクク・パロマ」が流れてきて、おぉ〜!!と思ったのを思い出しました。(眠気も吹っ飛び、思わず姿勢を正したのでした!)
プレス資料を確認してみたら、バリー・ジェンキンス監督のインタビューに、「映画が好きになったとき、ウォン・カーウァイ監督やジャン=リュック・ゴダールの映画に共感した」とありました。そういうことだったのですね!
『ムーンライト』がウォン・カーワイ監督の影響を受けているということがわかる動画は、こちらで!
https://www.youtube.com/channel/UCAX2QbuhQ2uqlKEhJqyddHg
Moonlight and Wong Kar-wai by lessio Marinacci

グザヴィエ・ドランや、ライアン・ゴズリングなどの話題でも盛り上がり、あっという間に時が経ちました。 
会計の段になり、「Jさんがいればね」と。いつもささっと暗算で割り振りしてくれたリケジョのJさん。一昨年、レスリーを追って天国にいってしまったのです。2003年4月1日、「エイプリルフールじゃないのよ」と、レスリーが自ら旅立ってしまったことを真っ先に電話で教えてくれたJさん。天国でちゃんとレスリーに会えたかな・・・

思い出の写真を一枚。
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2000年10月30日(月) 第13回東京国際映画祭「香港映画祭」開幕式でテープカットするレスリー・チャン(右端)。
この日も、雨の中、皆で渋谷パンテオンで『恋戦。沖繩 Okinawa Rendez-vous』の舞台挨拶を観てすぐ、オーチャードホールに大急ぎで移動したのでした。入口でサインボードにサインして、観衆に大きく手を振ってくれた姿を思い出します。
昨日の偲ぶ会で、そういえば、金城武は、最近どうしているのかしら・・・なんて話題も出ました。懐かしい!(写真左から2番目←と最初に書いたのは、間違い! 白さんのご指摘どおり、写真左から二番目はイーキンです。話題に出たのを思い出して、あ〜 勘違い)
posted by sakiko at 17:34| Comment(1) | TrackBack(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月22日

日本映画の新しいカタチ

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3/24(金)〜3/26(日)
鎌倉市川喜多映画記念館にて
久保田桂子監督『記憶の中のシベリア』 大川景子監督『異郷の中の故郷』など4作品の上映と監督のトークが開催されます!!
http://www.kamakura-kawakita.org/film/plan/



posted by chie at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月21日

さよならニュー八王子シネマ

今年1月31日に70年の歴史に幕を下ろし、閉館したニュー八王子シネマ。
解体工事の前に土日4日間のさよならイベント開催!

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3月25日(土)大森一樹監督 3 本立て&トークショー&サイン会
『シュート!』『ベトナムの風に吹かれて』トーク+サイン会『悲しき天使たち』
シルバー仮面HDテレネガシネ全話一挙上映!
『オールナイトは命がけ!』


3月26日(日)映画「大怪獣モノ」DVD・ブルーレイ発売記念 ツッコミ可能上映会!
出演者 : 飯伏幸太選手、河崎実監督他

4月1日(土)観る音楽、聴く映画 ―番外編―
『眩しくて見えなかったから長い瞬きを繰り返した』
 藤井道人監督特集 4作

4月1日(土)・4月2日(日)
『ヴィレッジ・オン・ザ・ヴィレッジ』&『Future tense』
4月2日(日)
『ノー・ヴォイス』舞台シネマ『緋色八犬伝』
八王子Short Film映画祭セレクション上映

足立監督×大崎監督のトークつき!
『14の夜』&『お盆の弟』2本立て上映!
『Life Works』『ヨコハマメリー』

詳細はこちら http://hachioji-cinema.com/
★チケット発売中 チケットペイ
URL:https://ticketpay.jp/booking/?event_id=7570
posted by shiraishi at 02:09| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月11日

3月18日公開『おとなの事情』を製作した事情 パオロ・ジェノヴェーゼ監督インタビュー

おとなの事情   原題: Perfetti Sconociut
監督:パオロ・ジェノヴェーゼ 
出演:ジュゼッペ・バッティストン、アルバ・ロルヴァケル、ヴァレリオ・マスタンドレア、カシア・スムトゥニアク

*ストーリー*
ロッコとエヴァ夫妻は3組の友人たちを家でのディナーに招く。新婚のビアンカとコシモ。倦怠期を迎えた夫婦レレとカーロッタ。失業中で仕事を探している独身のぺぺ。彼女を連れてくるはずが、一人で登場。食事も佳境に入り、エヴァが突然、「ゲームをしない?」と提案する。スマホをテーブルに置いて、メールがきたら読み上げる、電話がかかってきたらスピーカーにするというのがルールだ。
面白そうと、全員、スマホをテーブルに置く・・・

2016年/イタリア/96分/ビスタ/5.1ch/
配給:アンプラグド 
公式サイト:otonano-jijyou.com
★2017年3月18日(土) 新宿シネマカリテ他全国ロードショー

公開を前に来日したパオロ・ジェノヴェーゼ監督にインタビューの時間をいただいていたのですが、風邪でダウン。オフィシャルインタビューをご提供いただきましたので、ここに掲載します。

◎パオロ・ジェノヴェーゼ監督インタビュー
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質問:作品のアイディアはどうやって思いついたのですか? 参考にしたカップルなどいたのでしょうか?

監督:実は知り合いのカップルに起こったことがインスピレーションになっている。男性が事故にあって入院して、女性が病院に向かったとき、彼の携帯を渡された。そこで色んなテキストメッセージをみたらしくて、彼が退院したらすぐに別れたカップルがいたよ。

質問:キャラクターはどのように作り上げたのですか?

監督;イタリア人同士の友情において、知り合った期間が重要だと考えられている。大人でもよく小学校の友人と一緒に時間を過ごしたりする。リッチになった人もいれば、貧乏に苦しんでいる人も。そんな風に色んな人物を登場させたかった。多様性を重視した。ゲイもいれば、結婚して子供もいるカップル、色々触れたかったテーマに沿って、キャラクターを設定した。

質問:中でも印象的なのはビアンカのキャラクターです。

監督:キャラクターに幅を持たせたかった。映画が終わる頃には、7人の誰もが冒頭とは違う場所にいるんだ。ビアンカのキャラクターは、最初は明らかに<善>だが、映画を通して様々な表情をみせることになる。他のキャラクターはどちらかというと白黒の度合いが激しいが、ビアンカは彼女なりに色んな幅がある。そこを描きたかった。

質問:まるで戯曲のような印象を受けます。そうでありながらも決して演劇っぽくはない。どのような工夫がされているのでしょうか?
監督:とにかく脚本のテンポとペースには気を使った。常に動いている躍動感が必要だった。主観のナレーションが入る場合もあれば、他人がその人物について語るときもある。他人に語られることによって、よりキャラクターの輪郭がはっきりしていく。映像も工夫している。テーブルに8人目のスペースがあるように、セットを組んでいる。観客があたかもテーブルに参加している視点で7人の登場人物を撮るために、そこにカメラを設置して撮るようにしたんだ。まるでテーブルの会話に参加しているかのような感覚を生み出すために。観客が実際にテーブルに座って会話に耳を傾けているようにね。それが狙いだった。それ以外は、映像トリックを使う余地はなかった。あからさまに工夫された映像美はこの作品には必要なかったから。

質問:脚本には監督を含め数人がクレジットされています。

監督:脚本を数人で仕上げることにしたのはいいアプローチだった。たくさんのキャラクターがでてきて、たくさんの人生の逸話が交錯する。いろいろな実体験や聞いた話の方が、より印象が鮮明になるのは当然。みんなで色々アイディアを出し合って、そこでベストのものを脚本に取り入れた。1週間に2度集まってアイディアを交換して、集まるたびに執筆した。色々アイディアを整理するために基本的な執筆は自分でやった。そして集まったら原稿を読ませて、色々意見をもらう。色んな意見が聞けるから、作品の内容ともフィットして非常にやりがいのあるプロセスだったね。

質問:会話の中に今のイタリア社会を反映しているようなセリフがでてきますが、これは監督自身のイタリア社会批判ととってもいいのでしょうか?

監督:必ずしもそうではないし、イタリア社会を批判しようと思ったわけではない。ただそういう内容を会話に織り込むことによって、リアリズムを持たせたかった。友達と会話するにあたって、どんなテーマが飛び出すかはわからないからね。

質問:即興は取り入れられているのですか?

監督:ほとんどない。脚本の言葉に忠実なんだ。言葉を慎重に選んで書いているからね。イタリア語は言語として非常に豊かだと思う。同じことを言い表すにも違う表現があるので、どの単語を使うかは非常に重要になってくる。俳優たちには演じる役柄において、長年の友情や親近感を表現するために、多少のかけあいをさせている。その部分のみ即興だ。

質問:人類がテクノロジーにいかに影響されているかというテーマについては?

監督:僕にとってテクノロジーはあくまで人間を描くための手段だ。人間の表と裏という普遍的なテーマを描くために、携帯電話を用いただけだ。普通なら秘密は僕らの頭の中にあるのに、最近では携帯電話というボックスの中に集約されるようになった。決してテクノロジーに危険を感じているのではない。ただ考えてみると、我々がいま常に持ち歩いているものといえば携帯。携帯が与えてくる情報により、我々は解放されるときもある。同時に人間同士のつながり方を変える力を持つし、中毒性さえ引き起こす可能性もある。その点ではどのテクノロジーも同様だ。

質問:近年のイタリア映画についてはどう思いますか?

監督:映画祭に参加させてもらうと、すごくイタリア映画に対して期待度は高いし、実際にとても人気がある。しかし1年を通して、ごくわずかな作品数しか輸出されていないのはとても残念だ。特にコメディは人気がある。ひょっとすると、イタリア国内より海外の方がイタリア製のコメディに期待してくれる傾向があるかもしれない。映画的に注目するべきジャンルとしてみられているようだ。アカデミー賞を受賞したイタリア映画3本『グレート・ビューティー/追憶のローマ』(2013)、『エーゲ海の天使』(1991)、『ライフ・イズ・ビューティフル』(1999)のどれもがコメディだ。娯楽性だけでなくテーマ性も持ち合わせているイタリアンコメディは人気があるようだ。

質問:監督の作品はそんなイタリアンコメディの伝統を引き継いでいるでしょうか?

監督:そうだと思う。ディナーテーブルを中心に話が進んでいくストーリーにしても、特に誇張もされていないごく自然な親密さ、付き合いの長い友人同士の関係性はまさにイタリア独特のものだと言えると思う。ストーリーが展開する設定において非常に説得力のある要素になっているのは間違いない。
posted by sakiko at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 取材 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月27日

「まちなかシネマ+α」311上映会

いばらき県西シネマネットの参加団体で
結城を中心に活動する「まちなかシネマ+α」が
3月11日(土)小山市ロブレ6階にてドキュメンタリー
『シリア・モナムール』上映会とゲストトークを開催します!!

●日 時:2017年3月11日(土)
●参加費:1,500円(高校生無料)
※ゲストトーク込みの料金です。
上映もしくはゲストトークどちらかのみの参加でも同一料金となります。
●定 員:各回150名
※予約・当日参加共に定員に達し次第受付終了。
※ゲストトークは混雑が予想されますのでご予約をお勧めいたします。
ご予約は本イベントページ内チケットURLもしくは下記E-meilまで。

15:00〜16:40 1回目上映
16:55〜18:15 ゲストトーク(中東ジャーナリスト 川上 泰徳 氏)
18:30〜20:10 2回目上映

●会 場:小山生涯学習センター ホール
※栃木県小山市中央町3-7-1ロブレ6F※小山駅西口徒歩3分※ロブレ有料駐車場あり
●問合先 mail : takalocach@gmail.com tel : 070-5593-9727 (小林)
●主 催:子どもを守る結城市民の会


詳細はこちらリンクから↓

知る・考える・市民上映会 まちなかシネマ+α
https://www.facebook.com/machicine/

お誘い合わせのうえ、ぜひぜひ、お運びを☆

映画公式サイト
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posted by chie at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする