2024年11月23日

『盗月者 トウゲツシャ』舞台挨拶(白)

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アンソン・ロー、イーダン・ルイ

11月23日(土)
昨日22日から公開になった『盗月者 トウゲツシャ』のユエン・キムワイ監督の舞台挨拶が行われました(池袋の後、渋谷のHUMAXシネマズでも)。主演のアンソン・ロー、イーダン・ルイのお二人は、香港からオンラインで会場を結んでのご挨拶。画像の真ん中にユエン監督が一緒に写っているのですが、小さい影になってわかりませんね。実際は背の高い方です。
会場に駆け付けたファンからも主演のお二人に質問ができました。後でまとめますね。
こちらに書きおこしました。

映画は監督が目指したスタイリッシュ過ぎない(笑)アクションも笑いもある、しかし警察が出てこない(笑)泥棒映画です。映画祭でシリアスな作品ばかり観ていたので、楽しみました。香港映画がとっても元気だったころのテイストに近いです。
アンソン・ロー、イーダン・ルイは四天王以来の人気と言われるボーイズグループ”MIRROR”のメンバー。ほかにギョン・トウが出演しています。2018年に12人のグループでデビューし、それぞれが個別に多方面で活躍しているそうですが、歌謡界にうとくなってちっとも知りませんでした。チェックチェック。
二人ともハンサムというか可愛いというか、星や花が周りを囲んでいるがごとく。眼福でありました。(白)

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2024年11月19日

ちょっと里帰り(白)

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ナナカマド

11月は母と弟の誕生日と父の命日が飛び飛びにやってきます。いつも涼しさを求めて夏に里帰りするのですが、高齢になった母が少しでも元気なうちに、と早くからバーゲン値段で飛行機のチケットをとっておきました。北海道は電車で行くには遠い。映画祭が終わった翌週5泊6日で出かけたので、家人には申し訳ないのですが勘弁して。
母と同居してくれている姉を温泉に送り出して、母を見ながら留守番に徹し、遠出はしませんでした。母は101歳、耳はますます遠く、足は弱くなりましたが這ってでもトイレに行き、新聞を天眼鏡で読んでいます。ベッドで横になると寝たきりになると思っているらしく、座椅子に寄りかかって居眠りしながら「眠っていない」と言い張る母(笑)。老々介護の姉と両方の不満や愚痴を聞くのが、私のできること。

姉は2泊して充電できたと帰ってきました。これから先はもっと外の助けが必要になります。今介護中の方々は頑張りすぎないように、くれぐれも。自分のご機嫌取りも忘れずに。
人生100年時代を乗り越えた母が残る時間を穏やかに過ごせますように。みんな行く道です(100歳は想像できない)。

20年以上前の父の葬儀のときは積雪がありましたが、年々雪は遅く少なくなっています。今年は一度降って溶けてしまっていたのに、帰る日になって朝から横殴りに吹雪ました。夜便の飛行機は羽田の混雑で遅れ、真夜中に無事帰宅。(白)


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2024年11月07日

「第37回東京国際映画祭」受賞結果

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c2024 TIFF

コンペティション部門
▼東京グランプリ/東京都知事賞:『敵』(監督:吉田大八)
▼審査員特別賞:『アディオス・アミーゴ』(監督:イバン・D・ガオナ)
▼最優秀監督賞:吉田大八『敵』
▼最優秀女優賞:アナマリア・ヴァルトロメイ『トラフィック』
▼最優秀男優賞:長塚京三『敵』
▼最優秀芸術貢献賞:『わが友アンドレ』(監督:ドン・ズージェン)
▼観客賞:『小さな私』(監督:ヤン・リーナー)

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(C)1998 筒井康隆/新潮社 (C)2023 TEKINOMIKATA

アジアの未来部門 
アジアの未来作品賞
『昼のアポロン 夜のアテネ』(監督:エミネ・ユルドゥルム)

毎年始まる前は長いなぁと思う映画祭。終わってみれば、そうでもなく。
今回はシンポジウムや会見取材は若い(私よりは)方におまかせして、映画鑑賞に専念しました。それでもあれもこれも見逃がした、聞き逃したと反省ばかり。いつまで通えるかは予想もできませんが、ひとまず無事終了して通いきれたことに感謝。
映画祭スタッフのみなさま、わがシネジャのお仲間たち、お疲れ様でした。
すぐFilmexが始まりますが、しばしお休み。(白)

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2024年11月05日

第37回東京国際映画祭その3(白)

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ミッドタウン日比谷9Fから見る日比谷公園

11月4日(月)
『嘆きの通り』メキシコ/ワールド・フォーカス
アルトゥーロ・リプステイン監督特集5本のうち、1本だけ拝見できた2015年の作品。
あらゆる犯罪が日常の吹き溜まりのような裏通り。年取った娼婦は元締めに稼ぎを取られるが、良い場所にはもう立たせてもらえない。もう一人の娼婦と昏睡強盗をしようと目論んで薬を手に入れる。客として来たのは小人レスラーの兄弟だった。

『小さな私』中国/コンペ
チュンフ―は20歳の脳性麻痺の青年。母親は心配のあまりチュンフ―を束縛するが、祖母は何でも試させてやりたい。チュンフーは身体は不自由でも成績優秀で大学受験を目指している。学費を稼ごうとカフェの面接に応募したり、祖母が注力する楽団を手伝ったりもする。
明るい女の子と出会ったチュンフーはいっとき「普通の男子」に変わる夢を見る。
『少年の君』(2019)の主演俳優イー・ヤンチェンシーが脳性麻痺の青年役。普段しない動きをずっと続けるのは大変だったはず。どれだけ観察したことやら?

『陽光倶楽部』中国/ワールド・フォーカス
ホアン・シャオミンが知的障害の息子役で、病気の母親の世話をするお話なんですが、肝心なところを見逃してしまいすみません。睡眠不足は解消。

11月5日(火)
『チェイン・リアクションズ』アメリカ/ワールド
『悪魔のいけにえ』(1974/トビー・フーパー監督/原題:The Texas Chain Saw Massacre)を絶賛する5人。そのお一人、三池崇史監督は中学生のときに、チャップリンの『街の灯』を観に行ったら満席で入れず、近くで上映していた『悪魔のいけにえ』を観たそうです! 違いすぎです(笑)。それですごく驚いて、映画界に進んで来られたわけで、人生は不思議。そして『街の灯』はいまだに未見だそうです。
ホラー苦手な私は、絶対見ることはないだろうと思っていたのに、その作品の名場面を繰り返し観てしまいました。なるほどと感じるところあれど、一人で全編観る勇気はないです。映画史上の傑作でこれに影響をうけた映画人は多いとのこと。
少年ジャンプ連載漫画「チェンソーマン」の著者、藤本タツキさんもこの映画のチェンソーからイメージしたようですよ。

11月6日(水)
『マルチェロ・ミオ』フランス、イタリア/クロージング
マルチェロ・マストロヤンニの娘、キアラ・マストロヤンニが鏡の中に父の顔を見て、父の人生を生きようとする。男装して父のようにメガネや帽子を身につけ(父娘似ている!)、自分をマルチェロと呼ばせる。母のカトリーヌ・ドヌーヴをはじめ、ファブリス・ルキーニ、ニコール・ガルシア、メルヴィル・プポーらが自分自身を演じている。
クリストフ・オノレ監督・脚本のコメディで、ところどころに真実がまじっているようです。

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2024年11月04日

第37回東京国際映画祭その2(白)

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青空が広がった有楽町

11月1日(金)
『イヴォ』ドイツ/ウィメンズ・エンパワーメント
介護士の女性と患者さんたちの交流。聖人君子であれとは言わないまでも、自分が患者だったとしたらこれはイヤだな。
あとの2本は、平和が続いた日本では想像しにくい悲痛なドラマ。

『春が来るまで』イラン/アジアの未来
『シマの唄』アフガニスタン/アジアの未来

11月2日(土)
『英国人の手紙』ポルトガル/コンペ
アンゴラってどこだっけ?と思いつつ、砂漠を旅する詩人の日々を観る。おしまいまで珍しく眠気もささず。
女性たちがまとうカラフルなプリント布にくぎづけ。

『ペペ』ドミニカ/ワールドフォーカス
ペペはカバの名前。ナレーションの字幕が「我は・・・」と始まったので、想像していたのと違うと知る。

早めに帰宅して週末の作品紹介を準備。オンライン試写を観直すので時間が足りない〜。
アニメーション『Flow』のギンツ・ジルバロディス監督の前作一人で時間をかけて制作した『Away』がAmazonプライムにあったので(U-NEXTにも)、さっそく拝見。台詞なしで進行、静かで想像力が必要なのは同じ。新作は背景や水の描き方など技術も経費も格段に違いました。どちらも好み。

11月3日(日)
『灼熱の体の記憶』コスタリカ、スペイン/ウィメンズ
高齢女性たちが、昔は口に出すことはタブーとされてきた性の話を打ち明ける。
体現するのは女優。今は一番自由で幸せと言えるまでの辛かった年月が長い。タイトルはちょっと離れている気がする。

『孤独の午後』スペイン/ワールド
人気闘牛士たちが、舞台裏で準備するようす、闘牛場でのスリリングな場面が最初から最後まで。もうスペインで観なくてもいいくらい。
けしかけられた挙句殺される牛が哀れです。ゴージャスな衣装や、目にすることのない着替えのようすが見られました。刺繍たっぷりの重い衣装(牛の攻撃から守る?)を着たり、脱いだりするのを男性が手助けしていました。和服の着付けと通じるところがあります。
☆探したら、こんな動画を見つけました。14年前のものでスペイン語。字幕はありません。
posted by shiraishi at 02:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする