◆ミスター・ノー・プロブレム
監督:メイ・フォン 2016年、中国
1943年、重慶郊外の大農園。ディンは主任として雇われて1年。農園を仕切る一方で、第3夫人の麻雀の相手などもしている。収穫はあるのに赤字続きだ。賃料を稼ごうと自称芸術家のチンを空き部屋に住まわせる。農園所有者の旦那は、ディンでは黒字にできないと格下げし、外国帰りの男を主任に据える・・・
第三夫人のご機嫌を取りながら、取り巻きを上手く使って切り盛りするディン主任に、呆れるやら、驚くやら。一時はクビになりそうになりながら、後釜の主任を追い出してしまうとは!
モノクロームの美しい映像で、一昔前の中国映画を観ているような懐かしさがありました。
ロウ・イエ監督の脚本家として名高いメイ・フォンの初監督作で、原作は、魯迅と並ぶ中国近代文学の巨匠、老舎の短編小説。
記者会見 (10/2)
メイ・フォン監督(左から3人目)
「北京電影学院の若手教員と学生によるプロジェクトの一環で2年前から企画し、老舎の没後50周年に当たる本年に完成し、記念碑的作品になりました。日中戦争の最中で、政府が南京から重慶に移った時代ですが、原作に忠実に戦争の気配のない桃源郷のような大農園の暮らしを描きました」
ファン・ウェイ
「演じたディン主任は、搾取する人なのか?との問いがありますが、赤字続きの農園で彼なりに一生懸命尽している人物だと思います」
シー・イーホン
「10歳から芸を学んでいる京劇の女優ですので、チーパオ(チャイナドレス)を着ての演技は慣れています。第三夫人は原作にはない人物なのですが、監督が書いてくださいました」


